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2012年3月

大学生から見た富士見 御射山神戸編

 前回に続いて大学生の研究の発表会。こちらは規模が小さく、御射山神戸の一部を対象にした耕作放棄地の変遷の研究です。発表会の場所も御射山神戸公民館とコンパクト。集まったのも、地元の人たちのみという小さなものでした。

 といっても、みんな獣害に悩まされたり、周りを耕作放棄地に囲まれて畑を作っているので、関心は高く、やっぱり熱気はムンムンだったわけです。

 研究は、私たちステップアップゼミが10年ほど前に実施した、耕作放棄地調査と獣害被害調査をベースとして、東京農工大の学生さんたちが代々その変化の様子を追ったものです。今年の林さんで3代目になり、趣向も変わってきています。

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 自分たちの発表よりも、地元の人たちとの質疑応答や意見交換が大切と言うことで、そういう構成で進められました。やはり、後継者がいないことと、若い世代が全く畑や田んぼの保全をやらないという意見が出ていました。そのほかにもいろいろと有意義な意見交換が出来、よかったと思います。

 この発表会が終わった後、「シカを見る」ツアーという構想が参加者の一部から持ち上がり、なんだか実現しそうな雰囲気。農工大もいろいろとバックアップしてくれそうで、今年の秋あたり、そんなツアーが・・・と夢見ています。

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大学生から見た富士見

 さて、ちょっと前に告知した大学生による(大学院生や研究生などですが)、富士見を研究エリアにした、研究発表会。こちらの予想を上回る80名ほどを集め、大盛況でした。

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 で、コミプラで実施した方は、原山様を研究した名古屋大学大学院の3人の院生・研究者の発表でした。終了後も活発に質問が飛び交う、非常に熱い報告会になりました。原山様に密着した研究、シカ・イノシシの分布と諏訪信仰とのかかわり、農作物への害などを結びつけた研究、全国に視野を広げ、諏訪大社関連や原山様関連の寺社行事などの分布とバラエティに富んだ内容で、非常に面白かったです。

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 研究の成果はこのような冊子にまとまっています。会場でも販売し、50冊近く売れました(これにはびっくり)。非常に読み応えありです。

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 会場に見えていた方は、皆さんかなり熱心で歴史に詳しい~。学生さんたち、会場の人たちに結構突っ込まれていて、これも見ごたえがありました。会場からの質問によって、原山様と富士吉田の火祭りとの意外な関連が、感じられたり(これ研究で追うと面白そうです。

 8月の26・27あたりに行われるお祭りで、諏訪神社の分社などにかかわるものは、かなりの確度で関係がありそうです。

 瀬沢新田の穂屋神社のお祭りもそんな匂いがしてますね。またまた、調べるべきものが増えてしまった。

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図書館戦争:::図書館問題は中津川の民主主義学校?かな?

 有川浩の小説ではありません(笑)。読んでみたい本ではありますが・・・。

 これは、本当にあった話です。実録!図書館戦争ですね。お隣の県であった話ですが、ちょこっと全国ネットのニュースでも流れたのでご存知の方もいるかもしれません。

 場所は岐阜県中津川市。私がこれを知ったのは、所用で岐阜に泊まったときに、県内ニュースで報道していたからです。図書館建設の計画は以前からあったようですが、2008年に作成された中津川中心市街地活性化基本計画が、国の認定を受け、図書館建設に対して2009年度から「暮らし・にぎわい再生事業補助金」を、さらに土地購入に対しても、経済危機対策臨時交付金を使うことが出来るということになり、一気に計画が走り始めたようです。いわゆるハコモノということですね。

 というような感じでしたが、ここで反対運動が起こったわけです。図書館建設には割りと反対運動は起こらないものです。音楽ホールや美術館より身近だからかな。

 しかし、中津川の場合、借金が数百億円、下水道汚泥処理施設の問題、それと大図書館(かなり大きいのだよね計画では)の建設に当たり特定の業者との癒着など、特殊な事情が結構ありました。いろいろすったもんだの後、反対派が市長のリコール請求をしかけたというわけです。 ここで、市長さん、とりあえず、建設計画の休止をしとけばよかったんだけど、市民が署名を集めている間も、ユニー(スーパー跡地が建設予定地)の基礎撤去などの工事を進めてしまったんですね。

 このことで、人口8万人の中津川市で3万人もの署名を集めて、リコール請求が成立してしまったんです。中津川市、結構合併してますから、旧市街地の人たちほとんどが反対になったような感じです。

 そして、リコールの是非を問う住民投票が12月(2011年)に行われる事になったのですが、直前になって、市長辞職。この1月に出直し選挙があり、5千票の差で、図書館建設の中止を訴える現市長が当選。今に至っているようです。 

 で、図書館はどうなったって? まあ、今は凍結されています。八ッ場ダム状態ですね。

 このどこが民主主義の学校かというと、いろいろと考えさせることが多いんですよ。

 反対派の中心は、いわゆる左系の方たち。で、推進派の方たちは、土建的な方たちと、どちらかというとリベラルな、図書館の役割をよ~~くわかっている人たちなんですね。それもかなり先進的に、戦略的に。そうもし、べつの施設だったらなら、反対派になるような、そんな方たちのようなんです。

 これらが市民に向けて、チラシ折込合戦をなさったようなんですね。どちらのチラシが一般住民の心をつかむかという、一種のイメージ合戦です。

 なので、推進派からは、反対派の雑駁な理論という批判が出ているわけで、チラシを見るとそのあたりがよくわかります。(中津川市市民のブログなどに掲載されています) このあたり当地(諏訪)の合併の時と状況がとてもよく似ている。

 実際、中津川の図書館にも行ってみました。今の図書館、その姿勢が素晴らしいです。また建物も、それほど傷んでいない。なにか、この案件は歩み寄りが可能だったような気がするんです。それがこんなにこんがらがっている。

 ここから見えてくるものは、市民活動がなんだか、土建利権と同じように利権化してきていること。図書館を良くしたいと思うグループが。自分たちの思いを通すために、政治に近寄りすぎてるような・・・そんな気もしました。このあたりは、対岸の火事ではないかなぁと思います。気をつけねばいけないところでしょうか。

 それで、素晴らしい図書館の取り組み・姿勢も取材してきましたので、そちらはまたの機会に。

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家畜商の免許

 家畜商ってわかりますか?自分の飼っている家畜を取引するのを庭先取引といいますが、庭先取引を超える取引をするためには、家畜商の免許が必要です。また、家畜市場を開催するにもこの免許が必要になります。免許といっても、2日間の講習と、簡単な試験で取れるので、受講してみました。

 長野県では1~2年に一回で11月に終わってしまったので、ちょうど日程的に都合があった岐阜で受けました。受講者は、西は広島、東は首都圏となんだかエリアが広い。?っと思ったのですが、なんと1~2年に一回開催される、長野、岐阜、愛知は、まめに開催される方で、他の地域では殆ど開かれないとか。まあ、いまどき家畜商になる人なんてそうはいないだろうから、こんな程度なんでしょうね。

受講者に聞いてみると、飛騨牛を扱っている会社の人とか、動物実験用の動物を扱っている人とか、バラエティに富んでいました。

 講習の行われた場所は、民間(といっても組合)がやっている家畜市場の上で、「現場」の香りがして、なかなか面白かったです。

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で、こんな風に、牛の鼻紋(ビモンというそうです)をとる実習なんかも行われました。

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 しかし、講義の中で、中心になっていたのは、「口蹄疫」です。講師や講義内容が変わっても、繰り返し話題になり、これでもかこれでもかと見せられる家畜を殺処分する場面(ビデオ映像)には、トラウマになりそうな感じでした。

 そう、運転免許の講習の時に、マスコミには流れない「あちゃ~」な事故現場や血まみれ映像を見せられるじゃないですか?あの感じで、仔豚をまとめて・・・する場面や、注射を打ってドンドン倒れていく牛やら豚やら・・・。しばらく夢に見ました。

 こんな試練を経た後、晴れて「博労」になったというわけです。

 

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原山様を語ろう:::大学生が見た富士見

 ステップアップゼミでは、富士見について研究する大学生や院生を個人的にですが、受け入れています。今回、御柱から原山様について、約1年諏訪に住んで研究してきた名古屋大学の大学院生が、研究を終え、報告書を出すことになりました。それを応援するために、報告会を開くことになりました。

名古屋大学大学院生による調査研究報告書策定記念講演会へのお誘い

日時 3月17日(土)午後1時から3時40分
『原山さま』を語ろう…上社御射山祭調査報告会
場所 富士見町コミュニテイ・プラザ 大会議室

「原山を駆ける神輿ー上社御射山祭の現在」
 
     石川 俊介
     (名古屋大学大学院文学研究博士後期課程)

「原山の土地利用と御射山祭―開拓と祭りの奉仕」
     
下本 英津子
    
 (名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程)
「諏訪大社上社御射山祭と山の神―狩猟文化と祭り」

     鈴木 良幸
     (名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程)
 4年に亘って調査研究された成果を、地域の皆様に是非報告したいとの強い思いを受けて、ステップアップゼミで共催させてもらう事になりました。

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 あわせて、報告終了後、大学生(院生ですが)から見た富士見という感じで、インタビューを行います。この結果については、別に報告する予定でいます。

 「原山様を語ろう」、ぜひご参加ください。

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亀太郎さんのアルパカ

 たまたま、ネットで信毎(長野県の新聞)を見ていたら、富士見でアルパカという記事が目に入りました。ウン!?と思って読んでみたら、ヤギやらポニーやら飼っておられる小林亀太郎さんが写っているではないですか?

 知らない仲ではないので、さっそく見にいってきました。

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 白いのがメスで、黒いのがオスだそうです。ラクダの仲間で、首都圏の老人施設で動物セラピーっぽく飼っていたのを、先方のいろんな事情で譲られたとのこと。とりあえず今は2頭ですが、このあと、ニュージーランドから何頭か入れようと思っているそうです。

 アルパカには前から興味があって、どれくらいで入手できるか調べたことがありますが、とんでもない値段だったので、あきらめました。なので、近くで飼っている場所が出来て、楽しみです。性質はおとなしく、パルーではコケのような地衣類を食べているので、やわらかい草ばかり与えていると、歯が伸びてしまうとか。削るなどのメンテが必要らしいです。

 亀太郎さん。何十頭、いや何百頭にもしたいそうで、87歳なのになんとも前向き。私が87になってこんなこと始められるかなぁ・・・と、刺激的なプロジェクトです。応援!!できれば一緒に増やしたいかなぁ~~。

 で、アルパカを身近で見た印象は・・・かわいいというより、なんだか面白い感じですね。

 また、物を食べる時などに、いわゆる鼻の下が左右に開いて、歯が表に出てくるんですよ。面白い仕組みです。お近くの方は、ぜひ一度見に来てください。

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「サウダーヂ」という映画

 ステップアップゼミでは、5年前くらいまで、他の団体と協力して地域づくりに関連するような映画の上映を行っていました。「タイマグラばあちゃん」「ザ・コーポレーション」「住井すゑ百歳の人間宣言」「ヒバクシャ世界の終わりに」「あの鷹巣町のその後」「バークレー市民が作る町」など動員は大変でしたが、今思うとよくやったなと・・・。動員の問題もありますが、映画や講演会というのは、その時だけ盛り上がり、継続性に疑問を感じていたので、その後は手を出しませんでした。

 また、映画は個人的な趣味の要素が強く、あまりこのブログでも取り上げませんでした。しかし、今回、とてもいい映画に出会いましたので、紹介させていただきます。

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   結構、話題になっているので、観た方も多いかと思います。甲府が舞台の映画で、土方、HIPHOP、外国人労働者などの群像劇です。3時間近い作品でしたが、「あるある」というような笑えるエピソード(それもかなりお間抜けな感じ)が、コラージュのように描かれていて、時間はあっという間に経ちます。映画の中で、「これが問題だ」とテーマは語られる事はありません。しかし、地方の空洞化と言うよく言われる言説の、本当の姿みたいなものがシッカリと伝わってくるんですね。

 そして、登場する、土方もHIPHOPも外国人労働者もおっさんもアラフォーもラブ&ピースを掲げるスピリチュアル派もそれぞれにコミュニケーションが成立せずに、ただただ孤立化していて、全く出口が見えない。

 たとえば、主人公の一人、30代くらいの土方が、タイパブにはまっていて、クソみたいな日本を捨てて、タイ人ホステスとタイ(たぶん彼の中では「微笑みの国」タイみたいなイメージ)で暮らしたいと思ってるんですが、ホステスの方は、クソみたいな(たぶん)タイから、憧れを持って日本に来ている。双方の希望はクロスしてしまってすれ違ってしまう。

 そんな、ディスコミ状況が随所にちりばめられていて、どこにも希望なんて無い。

 当方、10年ほど前まで甲府近郊の工場に工員として勤めていたことがあり、東京に近いだけに、救いの無い甲府というものを少しは知っていますが、その時より状況はひどくなっている。空洞化している地方都市の中でも、たぶんピカイチなのではないかな。

 なんだかまとまらなくなってしまいましたが、この映画が面白いところは、ドキュメンタリーとフィクションの中間的な構成になっているところです。登場人物が映画的には素人で、はまり役が結構ある。

 背景を知らないとわからないことなんですが、

①HIPHOP:実際の地元で活動しているHIPHOPアーティスト(全国ツアーなどもやっている)が、そこに行ったらいけないという役柄(ナショナリズムに向かってしまい、排外的になる)を演じている。

②西洋かぶれのブライダルコンサルト:山梨でワインツーリズムを企画し、成功させた方が演じている。これも一歩間違えば、現実世界で西洋かぶれワインツーリズムという処へ着地しかねない。

③「人と人のつながりを大切に」と訴えるうさんくさい国会議員立候補予定者:社会学者の宮台真司さんが演じています。これも一歩間違えると危ない。そのうち、政治家になりそうですよね。

 これらの人たちの演技が光っていました。現実の世界で活躍している人に、自分の現実世界での足元を切り崩すような演技をさせていて、それがある種のリアルさに繫がっていて、とても緊張感のある仕上がりになってると思いました。

 この「自分の足元を切り崩すような視点」というのは、地域づくりでも大切な視点だと思います。地域づくりで陥りがちな視点に、足元を固めて、組織を作って・・・云々ってのがあります。組織が固まれば固まるほど、「地域をなんとかしていく」というところから、「組織をなんとかしていく」というところへ行きがちだからです。

 それゆえ、この素人の役者さんたちはこの仕事を請けたんだろうし、真剣な演技につながったんだと思います。

 そして、何で今回この映画を取り上げたかというと、映画の中で示されない「出口」が、映画の外で示されていると感じたからです。

 それは、この映画を作り方の中にあります。さっき触れた、ワインツーリズムの企画者(笹本さんといいます)が、この映画のプロデューサーになっていて、資金はほとんど、地元甲府から集めています。決して、「甲府はいいところだから皆来てください」などとは言っておらず、むしろ逆のメッセージを出しているこの映画にお金が集まる。

 もちろん、「国道20号線」という映画で知る人ぞ知る監督ですが、一般的には無名の監督です。

 この募金活動が、ワインツーリズムや、うちがこのところ関わっているフットパスのまちミュー等の周辺で行われてるんですね。そう、一人一人は出口が無く、希望も何も無いけれど、仲間が集まれば、こんな映画も出来ちゃうんだよ! って感じです。

 ちょっと単純化してしまいましたが、ここに出口があるような、それを言いたかったんじゃないか、そんな気がします(映画評論ではないので掘り下げが甘くて申し訳ないm(_ _)m)。

 もうひとつ、この監督さん、普段は長距離トラックの運転手をしていて、休みの日に映画を撮ってるとか。誰かの股をくぐったとしても、好きな映画で食うのか?食い扶持は他で稼いで、好きな映画を撮るのか?このへんも突きつけてきます。

 上映終了後のDVD販売には頼らない方針らしいので、上映だけでしか見られません。長野県内では3月11日の午後に松本で上映されます(松本シネマセレクトにて)。クライマックスのシーン(あるバンドの超有名曲がバックでかかります)では、ちゃんと涙腺がゆるみます。お見逃しなく。

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富士見ゆかりのシルクガール

 年初めから、高原のミュージアムで行われていた、海を渡ったシルクガールの展示をご覧になった方、おおかったことと思います。

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 展示の最後に、シルクガールだった伊奈静子(旧姓三井)さんの娘さんで、アメリカ在住のさつきさんの講演会もありました。

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 こんな感じで大盛況でした。ステップアップゼミで何か関わったわけではありませんが、日ごろからこういう埋もれた歴史を掘り起こそうと思っているので、当日も参加、その後も、元になった駒ヶ根シルクミュージアムなどに問い合わせたり、いろいろ調べてみました。

 歴史というのは、ほんとに皮肉なことや、驚くようなことが起きるものです。

 このシルクガールについては、3月号の公民館報で特集した記事を載せますので、ぜひご覧ください。

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