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ニーチェの馬

  時々、映画のことも書いてみようかと思って、カテゴリを作ってあるので、この間見た映画のお話を・・・。

 「ニーチェの馬」という映画です。芸術新潮にずいぶん大きく取り上げられていて、見てみる気になりました。正直、この映画を撮ったタルベーラという監督の事は全く知らず、芸術新潮の記事で始めて読み、どうも、自分好みの感じかなと、わざわざ(といってもついでの用事もあったのですが)名古屋まで見にいきました。

 とんでもなく、暗い映画で、かつ長い。舞台は荒野にあるあばら家、そこに父親と娘(いき遅れ気味の)が暮らしていて、その二人の何日間かが描かれます。とはいっても、なにか大きな出来事があるわけではなく、ただ起きて、水を汲んで、食って、ボーっとして、寝るの繰り返しです。後で考えれば、大きな出来事は淡々とおきてるんですが・・・。

 題名の中のニーチェというのは、なにか、ニーチェが晩年、路上でいたぶられていたある馬を見て発狂してしまったという逸話からきているようですが、物語には直接は関係ない。ただ、映画の中で饒舌な訪問者が訪れ、なんとなくニーチェが言っているようなことをにおわします。しかし、正反対のことも言ったりもしてるので、監督の意思はよくわかりません。

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 そんな感じなのですが、その食事というのが、ゆでた大きなじゃがいも一個で、それをふうふう言いながら食べてます。それを日によって、アングルを変えて、また、前の日には映っていなかったものを入れたりするので、言葉で書くとえらく退屈そうなシーンの連続なのですが、映画としては寝ないで(笑)、見ていられるなかなかのレベルになってるんですね。

 この監督、これが最後の作品だとのたまっていますが、まあ、クソみたいな映画全盛でいやになったようなことを言ってます。ラストはなんだか「世の中終わりだよ」みたいな感じで、さすがに心にドカンときました。

 タルコフスキーはとっくにいないし、アンゲロブロスもこの間死んじゃったし、この手のわけのわかんないけどなんだか重いというような映画を撮る監督は少なくなってしまって、寂しい限りです。まあ、この監督の事は知らなかったんだけど。

 で、これをかけてた名古屋シネマテークという映画館。きてます。まだこんなところがあったんですね。うれしかったです。

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 見に来ている方たちも気合の入った、怪しい人たちばかりでした。

 

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