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2012年6月

まちミューガイドブック 取材開始

 いよいよまちミューガイドブック作成開始です。この日は、ガイドブックの取材の下見ということで、地元を熟知した人の案内でエリアを歩く前に、ざっと雰囲気を感じ、ガイドブックの大枠のイメージを作るための、下見でした。とりあえず、地元を熟知していない私が案内で(笑)、お茶を濁したわけです。

 入った場所は、諏訪神宮寺と岡谷近代化遺産。

 神宮寺の方は、神長官守矢史料館から空中ハウスを中心とした藤森ワールドと、諏訪大社の裏山、いにしえの修験のエリアの2箇所。

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 ここを中心に、空中ハウスやら諏訪平の眺望など、面白ワールドがたくさんあります。まちミューの山本さんにいわく、「これは人気が出るガイドブックになるぞ~~」

 かたや岡谷は、近代化遺産を中心に、コミュニティカフェや誰でも知ってる富士アイスなどユニークな飲食店などです。

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 ここ、バックの高速の橋が邪魔といえば邪魔なのだけれど、ウン十年も経てば、これも立派な近代化遺産だからね。そこらへんは目をつぶろうかね。

 中には入りませんでしたが、ここが目玉で、そこかしこに優良ポイントが点在する岡谷も、ガイドブック的には、「山梨にはないなぁ・・・こんなところ」ということらしいです。やはり、地元にいると価値がわからないチューことでしょうか。

 7月に入って、本番の取材となり、いよいよ待望の・・・まあ、校正とかあるので、出来上がるのは秋になるとか。楽しみにしてください。

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文化の沙汰も金しだい・・・なのか!? 豊田市立中央図書館

 見学してきました。豊田市立中央図書館。ちょっとショッキングなタイトルにしてしまいましたが、おちょくってるわけではなく、素直に感動してきました。とにかく凄い!!

 図書館があるのは、名鉄の豊田市駅の目の前です。駅からぬれないで、渡り廊下状の歩道橋が繫がっています。そして、図書館が入ってるのは、この建物です。

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 13階建てです。行く前に地図で確認した時にも、底面積が大きいなぁと思ったのですが、上にも大きくて、ちょっと信じられない大きさです。このビルの3階~7階が図書館ということになります。まあ、このビルの半分が図書館。いかに財政豊かな豊田市といえども、ここまでやるかという大きさでした。

 これがエントランス。吹き抜けです。ビルの本体から出っ張ってる部分の7階までの部分が吹き抜けになっています。

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 このエントランスを見たときに、映画「薔薇の名前」の中で、図書館が焼け落ちるシーンがありましたが、あれをチラッと思い受かべたのでした。

 そして、これが入り口の案内板です。まるで、紀伊国屋書店かジュンク堂か・・・。

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 もうここで、完全に圧倒され、ノックアウトされました。政令指定都市を除けば(といっても政令指定都市でも負けてるところがありますが)普通の市としては、ぶっちぎりの120万冊の蔵書数を誇ります。ランキングでは、全国で31位です。豊田市立中央図書館より上位はほとんど大学の付属図書館ですから(上位にある公立図書館は東京都立とか大阪府立とか5館だけ)、人口42万でこの蔵書数は立派です。

 正規職員は20名あまりで、各階にある貸出しカウンターは外注だそうです。また、館内の中央に2本のエレベーターがあり、デパート並みです。つーかデパートでも1本のところありますから。

 で、中味はといいますと、撮影は禁止なので、文章のみで書きますが、とにかく本がたくさんあります。よく図書館らしからぬ図書館とか、空間がなんたらとか、利用者の自主性がうんぬんとか言いますが、かる~~くそれらすべてをクリアしています。

 空間は、「あと倍くらい蔵書があっても充分配置できるでしょう」レベルで、広々として図書館らしくありません。たぶん豊田市は、格差もあるでしょうが、知的レベルも高い人たちも多いのではないでしょうか?さまざまなボラ団体や、NPOの活動を紹介するような場所には(というか市民活動センターとかいうのが別にあるらしい)、さまざまな団体のいろんなイベント告知や、活動案内のチラシなどでいっぱいでした。

 そして、障がい者コーナーの充実ぶりにはびっくり(@▽@;)。点字図書、録音図書がものすごい量で並んでいて、話をうかがうと、閉架には開架の10倍の資料があるそうで、「全部ならべたいんだけれど、スペースが限られていて・・・」と言いたげな様子でした。さらに驚くべきことには、これらの点字図書、録音図書、あまり市販されていないので、市内のボラ団体が、利用者のリクエストにあわせて作っているとか。ボラグループがいくつもあるようです。

 ざっと書いてあっただけでも、「広報とよた」の抜粋の録音、「新聞コラム」1週間分を録音、身近な話題満載の音のマガジン、ニュースの追跡の録音、視覚障がい者福祉協会の機関紙の録音などと、至れり尽くせりです。これをみんなボラ団体がやってます。この障がい者コーナーだけで、富士見図書館の開架部分の半分くらいありました。

 そして、一般の開架コーナーで目立ったものが、個人全集の充実振りです。各分野ごとに分けておいてあり、たとえば、文学や評論コーナーには、漱石、芥川、太宰など有名どころはもちろん、松下竜一、原民喜、斎藤緑雨、石牟礼道子、荒木経惟、辻まこと、柄谷行人、などが、ズラリ。

 社会学関係のコーナーには、宮武外骨、鶴見俊輔、菅江真澄、本多勝一などが、民俗学のコーナーには、三角寛、赤松啓介、南方熊楠、関敬吾、宮本常一、柳田国男などの全集や選集が並んでいました。

 また、凄かったのは西洋哲学のコーナーです。フィフテ、ジンメル、ヘーゲル、ショーペンハウアー、ディルタイ、ハイデッガー、アラン、デカルト・・・・とにかく全集が出ているのは全部購入したんじゃないかというくらい。

 この個人全集がそろってるというのは、非常に意味があることです。あるものをっ調べたり、その作家に夢中になった時に、その著作のすべての中から選べるからです。私が思うに、これは意外に重要なポイントです。もちろん、間にはちゃんと携帯小説の類も、配架されています。

 にぎわい方も尋常ではなく、本屋でいえば、紀伊国屋とかジュンク堂というより、一番にぎわっていた頃の池袋のリブロくらいかな。スペース広いから、疎でしたが、人数はそれくらいいましたね。

 また、世界の社会情勢というコーナーがあり、そこには、各国ごとに棚が分かれていて、その国について書かれた書籍がひしめき合っていました。

 もちろん自動車関係の資料は、和書・洋書とわずものすごい量でした。洋書がとにかくいっぱいあったかな。

 新聞の置いてあるところは、小さな新聞受けのようなものがずらっと並んでいて、1~31まで番号が振ってあり、そこに一部ずつ毎日の新聞が入っていて、見る人にはとにかく便利でしょうね。これももの凄いスペースがあるからこそ出来ることでしょう。

 まあ、なにからなにまで、お金をかければここまで出来ますよ・・・といってるみたいでした。6階の一部と7階が閉架で、6階のフロアは、広々とした閲覧室。中高生がひしめいていました。この施設、8階、9階が能楽堂(なんですって)で、その上の10階~13階がコンサートホールだそうです。1~2階はショッピングモールやいろんな事務所などが入っています。書きながらなんだか頭がくらくらしてきました。

 これは格差以外の何ものでもないでしょう。もし若かったら、私はまよわず豊田市に引越しそうです(笑)。子どもの教育にものすごい影響が出そうですよね。まあ、学者にでもならなければ、これほどの書物は要らないでしょうが・・・知的な刺激に満ちた空間でした。

 で、めまいとともに外に出て、豊田市駅の直前に目に入ってきた巨樹のもとに行き、ほっとして帰ってきたのでした。これ楠木、樹齢700年だとか。神社は八幡社です。

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 八幡神社という、つわものどもの夢のあとで昼食を食べ、タイトルにあるように「文化も図書館も金しだいなんだな」と強く思ったわけで、この格差はいかんとも超えがたいものなのかと、再認識したのでありました。

 見学の前に「図書館とは質か?量か?」という問いを立てて行きました。しかし、その両方を、簡単にクリアされてしまって、私の問いはどうすればいいの(T_T)。

 

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ヒツジの毛をコンテストに出してみた

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 毎号とっているヒツジの雑誌「シープ・ジャパン」に、ヒツジの毛のコンテストに応募してみませんかという記事が載っていました。京都にあるスピンハウスポンタとかいうところが募集してたんですが、あれ、これってもしかして松本のクラフトフェアに出てたところかな・・・。そんなことを思いましたが、とりあえず応募してみることにしました。

 6月の始めに宅急便でおそるおそる送ったというのが正直なところです。で、先日直接電話があり、品質としては、「送り返される」というところではなかったみたいで、一安心。その上、ホームページで売ってくださるとのことで、ちょっとびっくりでした。

売れるのかな~?って感じ。

 ヒツジの毛の品質って、全くわからなかったけれど、どうも、少しは自信を持ってもいいようです。応募者はベテランの牧場ばかりで、さすがに順位らしきもの(価格で比べるしかなかったので、そこから推測して)は、ブービー。マア初応募なので、こんなところか。

 スピンハウスポンタさんのHPはこちらです。

 うちの毛(フリースというらしい)は一番下にあります。

http://www.spinhouse-ponta.com/fleece/12_JapaneseFleece.html

 今までは、仔ヒツジが元気で育つような環境を作るのに、心を砕いてきたのですが、これからはちょっと毛の質を上げるような管理を勉強していきたいです。どうするんだろう?? いろいろ研究して、試行錯誤するということでしょうね。

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自律的発展:東京農工大との連携

 ステップアップゼミでは、数年来、東京農工大学の学生さんの卒業論文研究や、実地調査などに協力してきました。今年も、2名の方が御射山神戸にて研究を行います。その研究についてと、新しい取り組みなどについて説明をするために、先生や学生さんたちがこられました。

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 今年の卒業研究は、昨年までの耕作放棄地の調査の継続なのですが、①耕作放棄地の実状はこうだ ②それを地域の力で何とかくいとめ、少し改善した ③しかし、後継者のことを考えると先行きは暗い

 こんな感じなのです。今年はそこに「内発的農地保全」という考えを付け加え、より実践的に取り組んでくれるとの事です。和歌山県の方で、農工大が取り組んでいる、ワークショップの方式を取り入れていきます。

 今まで地元学というと、都会の人間などがよそ者の眼で地域を見て、地域の人たちがそれを感じて、地域のよさに気づいていくというものでした。今回のワークショップは、「自律的発展を支援するワークショップ」というもので、よそ者を一切いれずに、地域のもともと住んでいる人たちだけを対象としたものです。手法は地元学と同じように、地元のよさを発見し、活性化するためにはどうしたら言いかアイディアを出し合うというものです。意見地図というマップを使ったりし、順位を決めて、意見を集約していきます。

 その結果、たとえば、和歌山での例として、

1位 集中豪雨の対策に農業用水路の護岸を改修する。

2位 黒大豆を栽培し(地域の名産として黒大豆がある)健康食品を作る。

3位 休耕田を花畑にする。

4位 農道の荒れた箇所を改修する。

5位 イノシシ料理を開発する(イノシシが増えてしまっている)

というようなランキングになります。

 結果として、1位や4位に集落が直面している、困った課題が入っているのが、このワークショップの特徴であり、いいところであるのです。

 地域のニーズをどこかにすっ飛ばした、「グリーンツーリズムをやろう」とか、「風力発電をやろう」とか、「農家カフェで人をよぼう」とかいう、都会人が考えそうな、ある種の“はやりもの”があまり入ってこないのですね。

 このあたりに非常に親近感を覚えまして、今年も応援・協力していくことになりました。まあ、学生さん、たまにしか来ないので、充分対応できるのですが・・・。

 継続研究のほかに、他の分野から、耕作放棄地の土壌の物理的構造の比較研究なども行われ(トレンチするらしいです)、御射山神戸もにぎやかになりそうです。

 

 

 

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まちミュー諏訪 ガイド講座

 先日、富士見町観光協会と共催で、ウォーキングのガイド養成講座を実施しました。まちミュー諏訪の仲間と、富士見町のおもてなしガイドの方など20人が参加、講師はまちミュー諏訪の親分である、山梨のNPO法人「つなぐ」の理事長の山本さんです。

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 山本さんとは、1年半の付き合いになりますが、全然知らなかった「つなぐ」の今までの活動なども、お話されて、とても面白かったです。お話は、まちミュー諏訪がこれから取り組むことになっているガイドブックの話が中心で、参加された皆さんには、ガイド事業の実践的な側面がリアルに伝わったんではないかと思います。

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 ガイドブックを作ればすべて解決してしまうわけではないでしょうが、こういったフットパスの動きのきっかけにはなるのでは、そんな風に考えます。

 非常に面白い講義のあと、山本さんと「こるり」でランチ。たまたまきていた、リタイア族のおじさん(お昼からジョッキでやっていた)と、なんだか盛り上がり、「こるり」の不思議な雰囲気に満足した様子。富士見の文学めぐりガイドブックや、高原病院の富士見病棟の保存的ガイドブックの作成など、話はとんでもないところまで発展して、よい一日になりました。

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フレンズ・アフター・3.11 原発ブームは終わったか!?

 昨日、岩井俊二監督の新作、「フレンズ・アフター・3.11」を観てきました。昨年以来、“3.11もの”というジャンルがあるのではないか・・・というくらいいろいろな監督さんが東日本大震災やフクシマ原発をテーマにした映画を作っています。少し辟易もしていたので、殆ど無視していましたが、あの「リリィ・シュシュ~」や「スワロウテイル」の監督なので、どんな風に料理するのか興味があり、観たわけです。

 まず会場に入ってびっくりしたのは・・・、まあ前評判あまりよくなかったので、仕方ないのですが、人がいない。松本のMウィングのホールだったのですが、30人いたかなぁ・・・そんな感じです。

 昼間の上映もあり、昼間はどうだったかわからないですが、「100000年後の安全」に比べて、あまりの落差にびっくりしました。いわゆる“原発ブーム”は終わったのかもしれません。

 映画ですが、いきなり原発アイドルとか言う子の、やけに薄っぺらいベタな発言から始まり、どうなるのかなと心配でしたが、最後まで見て、あの原発アイドルは演出だったのかと納得。中味は、まあ「YOU TUBEの著名人のコメント映像のいいところを切り取りました」という感じのもので、きちんと伝えたいという意図を持って編集してあるので、なかなか見ごたえはありました。特に、鎌仲監督と上杉隆さんのコメントは、よくまとめてわかりやすく、言っていることも「ごもっとも」という感じでよかったかな。

 そしてエンディング。この映画ストーリーがあってクライマックスという感じではないので、ネタばらししますが、アキバのB級アイドルとか言う少女が、安っぽい、ここで泣くかぁというような涙を流します(もし、この言い方が気になる方があったら、被災地に行ってない人間の無責任な発言と思ってください)。ここで、最初の原発アイドルが演出であることに気が付いちゃったわけです。たぶん中味を引き立てるためかなと・・・。

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 オープニングとエンディングにRADWINPSのボーカル野田氏の曲が流れます。あのはかなげな声があっていたと思います。映画の中に小林武史も出てくるので、ここらに岩井映画の流れがチラッと見えます。なかなかいい曲だったよこれは。

 “原発ブーム”と先ほどあげましたが、こういった同じような映画がいくつも出来る事は、それを見る人が広がるという意味でいいことだと思います。ただ、本当に広がっているのかというところには疑問があります。映画の中で京大の小出裕章氏も、 YOU TUBEの影響力といった点で、そういった疑問を投げかけています。私も「ネットですべてが市民サイドの情報になっていく」なんていう、お気楽な見方には賛同できません。上杉隆さんのやり方は賞賛しますが、上杉さんが日ごろ言っている、「ツイッターで世界が変わる」なんてのも、浮き足立ってるようにしか見えません。

 そんな意味も込めて、RADの野田氏をフューチャーしたこの映画が、若い世代に見られるのを期待します。まあ、「RAD?ちょっと前に流行ってたよね、あれ」という感じも否めませんが(苦笑)。

 

  

 

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森の幼稚園 ご一行様 ヒツジを見に来る

 富士見町の中で、「森の幼稚園」ということをやっているグループがあり、電車でお出かけの日とかで、みさやま牧場にヒツジをみにこられました。

 たぶん、富士見駅から電車に乗ってすずらんの里駅で降り、みさやま牧場までの急坂(なんですよほんとに)をえっちらおっちら。小さな子どもがいっぱいでさぞ大変だと思うのですが、ご来場ありがとうございました。

 最初は外から見ていたのですが、「入りたいひとぉ~」と呼びかけたら、なんとみんな入りたいとのこと。

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 まずは、ちゃんと石灰で靴底を消毒して。

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 最初は遠巻きに見ていたのですが。

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 次第に追っかける感じになり、さすが好奇心旺盛!?と感心いたしたしだいです。

この森の幼稚園、仕組みはよくわからないのですが、その日の当番のお母さん(もしかしたら役割はきまっているかもしれません)が子どもを野外で遊ばせてるような、そんな感じでした。近頃の子ども風でなく、なんとなくイキイキしてたような、そんな感触。こういうのも大事な活動ですね。

 

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直売所 ここまで出来た

 なんと、この間話したばかりの直売所が、「じゃあ、明日やらざあ」ということになり、ちょこちょこっと人が集まって、道具がそろったら、屋根まで付いちゃいました。

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 「誰々の山にあるヒノキもらったから、取りにいこう」と、軽トラで運んで、皮をむいて、柱や梁にします。

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 で、骨組みはだいたい完成。

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 で、あっという間に屋根が付いて、ほぼ出来上がり。みんなでああでもないこうでもないと、ワイワイガヤガヤ。あとは壁を張るだけ・・・といっても、よしずで囲おうという話になっていますから、簡単です。

 土建屋さんにいってる方が、段取りをしてくれて、道具や部材を買い揃えて、結構正確に出来上がったと思います。こういうときの、あるものでやってしまう知恵と、村のおじさんたちの“技”は凄すぎです。

 

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サウダーヂ サイタマノラッパー そして地域づくり

 以前にサウダーヂとサイタマノラッパー3の映画を取り上げましたが、今日は地域づくりとクロスする、その視点について考えてみます。ちょっとこじつけもありますが(笑)・・・。

 2つの映画が、共通に土台にしているのは、「都会へのあこがれ」というベクトルです。多くのメディアがお茶の間に(特に田舎の)届けているのは、これだといってもいいくらいのものですね。そこに映し出されるベクトルの先には、華やかな都会でのいわゆる勝ち組といわれる人たちです。これはとんでもなく少数なんですが、そうでもないような雰囲気で伝わってきます。しかし、勝ち組が少数でなければ、究極のネズミ講である資本主義ではないですからね。間違いなく、ごくごく一握りの人たちです。

 このベクトルが有効になるためには、死屍累々と積み重なる多くの敗者の山が必要で、都会に出て行く多くの田舎の方々が勝ち組になるなんてえのは、殆ど幻想の世界だと思うんです。昨年亡くなった柴谷篤弘さんが、「前衛は死屍累々となるのを覚悟して生きなければいけない」みたいなこと言ってましたが、死屍累々となるのは、革命の前衛ではなくて、一般の夢多き若人というわけです。華やかな都会では、見た目、敗者に見えないし、本人もそう思ってないんだけれど。

 さて、これが地域づくりとどう結びつくのか?

 ある地域づくりで大成功をおさめている団体の、影の代表(苦笑:しかし表にでないようにしているらしかったので)に言われたことがあります。「これからは、田舎も勝ち組と負け組にはっきり分かれるよ。それがグローバリズムの真実だから、地域づくりものんびりしてたらやられるよ」 そんな言葉に思わず失望しそうになったことがあります。そして、この競争から降りなきゃだめだなと直感したんです。その団体は非常にマーケティングに長けた感じの、戦略的なところでした。

 特産物を作ったり、都会の人たちを呼び込んだり、そんなことをコンサルタントなどの言うがままにやっていくと、そういうものに巻き込まれるんじゃないか。それは、ネオコロニアリズム的なものによる地域の再編成・再収奪に他ならないんじゃないかと思ったりします。

 誤解されると困るので(別に困らないか)、付け加えますと、そういう方向に進みたい人はドンドンいってください。もしかしたら、大当たりで勝ち組になれるかもしれません。外貨を稼いで、再分配してくれる人も必要ですから。ただ、本当に一握りなんですよ。そうじゃなければ、ネズミ講成り立ちませんからね。

 新しい緑の党みたいに、国民皆農なんていいません。ただ、勝ってると思っていても、実は負けてるって言うことでいいのならばです。

 そんなことを思っていますが、ではどうするのか?私は他の道を探すべきだと、そう思います。小さな地域で、経済的には豊かではなくても、楽しく暮らす。鎖国的なコミュニティでもいいから、江戸時代の自然村のような暮らしです。世界や国際社会から相手になんかされなくてもいいんです。そこに住んでいる人たちが楽しければ。

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 それが、サウダーヂやサイタマノラッパーの中で描かれている、笑いを誘う場面とリンクするんですね。まあ、映画の中では、トリックスター(ライムスター宇多丸氏は狂言回しといってましたが)として登場している、サウダーヂでは土方のおっさんたち、SR3ではイックとトムなんですよ。特にイックは、水戸黄門のうっかり八兵衛をほうふつさせます。体形的にも。

 グローバリズム的なものは、サウダーヂだと、政治家の講演会とか、日輪水という湧き水商法、ヒーリング系・祈り系のイベント(実はドラッグでジャブジャブ)、イメージ先行のブライダルサロン、なんかであらわされます。

 SR3では、ラップのぼったくりイベントと、マイティの落ちるところまで落ちた生活といったところでしょうか。勝ってる側にいるつもりが、負けてるっていう(くだんの宇多丸氏は搾取する側とされる側といってましたね)。

 そんな中で、楽しそうなのはこの二人なんですね。

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 成功とか求めずに、埼玉に残ったこの二人。ラップのイベントに出るために来た宇都宮で、何がうれしいかといったら、餃子を食べることだったりするんですよね。

 サウダージの方では、土方の親方がいいんだよ。鹿肉を食べたいがために、車が壊れるのもかまわず、現場からの帰り道で飛び出した鹿をわざと轢いたり、現場でお昼から酒盛りになってしまって、夕方代行を呼んで事務所へ帰ったり。なかばやけくそ気味で生きてんだけどね。

 そして、圧巻はSR3のラストシーン。都会へのベクトルを求め、挫折して、しょうもない世界で生きざる得ない、死屍累々とした敗者の山の中に埋もれざる得ないマイティに対して、こっちは楽しいから戻ってこいよ的な呼びかけをしてるんですよ。

 ここに希望はあった。

 そう思うのは私だけ・・・かな。

 

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直売所を作りたいゾウ

 御射山神戸のコミュニティガーデンですが、今年、ずっと気になっていた畑3ヶ所をきれいにしたので、かなり地域的なまとまりで、ガーデンというのにふさわしい場所になってきました。もちろんブルーベリーが成園になりつつあるのと、ビオトープとして作った池がいい状態になってきたこと、ヒツジ牧場が採草地も含め広がってきたこと、などなどによって、この地域の景観がまとまった土地として、田園景観をかもし出し始めた野が大きいのです。

 で、そんなときに、「直売所をやりたい」という声がメンバーの一人からあがって、とりあえず、有志で集まって、いろいろ意見を出してみました。

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 いつものような酒池肉林(笑)ではなく、ワラビの煮びたしにお茶というきわめて真面目な話し合い。毎日は無理だろうとか、無人だとほとんど持ってかれてしまうらしいとか、マレットゴルフのお客さんをターゲットにしようとか、侃々諤々、いろんな意見が出たのでした。

 まあ、とりあえずやってみらざあと、材料を出し合って、建ててみようということになりました。目標は7月開店。柱などの構造材は、この春、間伐が行われた場所からもらってくること、角材は手持ちのものを使うなど、具体的なことも決まって、動き出します。

 まだまだ、どんなものかわかりませんが、請うご期待・・・ですね。

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ヒツジ牧場がラジオに出たよ

 今日のお昼に、みさやま牧場がSBCラジオの取材を受け、なんと生放送で、出演しましたよ。「坂ちゃんのずくだせエブリディ」という番組の中の、「こんにちは、諏訪の空です」というコーナー。レポーターの宮澤さんという方の進行が上手だったので、うまくいったかなと、思っていますが・・・。

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 サイドにSBCのマスコット「ろくちゃん」が描かれたかわいい中継車です。今はもうこの車だけで、中継が出来るそうです。スタッフさんがいるのかなと思っていましたが、レポーターの方一人だけ。少し早くこられて、電波チェックしたり、マイクコードの用意をしたり、大変そうでした。

 で、放送が始まるとこんな感じで、インタビューを受けたわけです。

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 ちょっと緊張しましたが、最後はなんだか楽しくなってしまったわけで、笑顔も見えています。仕事をしながら、ラジオはよく聞くのですが、出るのは初めて。

 こういった番組で、よく地元のおじさんなどが出て、素っ頓狂な受け答えをしてるのを聞いていましたが、理由がわかりました。そう、インタビューを受ける人間には、スタジオの声が聞こえないんですよね。レポーターさんが何かやり取りしながら、笑っていたりするんですが、どんなやり取りをしているのか全くわからず、あとで、番組を録音したのを聞くと、自分がなんだかずっこけた返答なんかしていて、ちょっと恥ずかしいですねぇ~。

 それでも、夕方、県内のヒツジ仲間から、「ラジオ聞いたよ~」なんて電話があったりして・・・。何を隠そう、小学生の頃からラジオ小僧だったこともあり、ちょっと興奮した一日でした。

 ただ、残念なのは・・・SBC,富士見ではクリアに入らないんだよねぇ~。バーアンテナで指向性追っても、ちと厳しい。諏訪や松本に行く時などは、車内でよく聞くのだけれど・・・。八ヶ岳中継局なんて出来ないでしょうか?

 

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SR サイタマノラッパー3

 さて、先日のKOTOKOと同日夜に観たSRサイタマノラッパー3の登場です。「ロードサイドの逃亡者」という副題がついています。

 物語は第1作、第2作で埼玉→群馬ときた北関東ルートをたどって栃木が舞台です。第1作で、埼玉から、ラップを極めるためにSHO-GUNから別れ、東京へと出て行ったマイティが主人公になっています。まあ、前2作に比べて、重いチラシで、観る前にちょっと構えてしまいました。

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 前2作は、まあ、せつな悲しい思いを抱くような青春映画だったんだけど、これはかなり真剣に考えさせられてしまう映画だった。自分が栃木で思春期を過ごしたこともあるのだけど、北関東独特の屈折した東京への思いってのがやっぱ当地にはあったよね、しっかり。まあ、日曜日に都心に出て行くのは、埼玉・群馬・栃木・茨城の中高生だったりして、東北線には、「おはよーとちぎ」なんていう朝早い快速電車が土日だけ走ってたんだよね。

 自分もシッカリ言葉なまってたし。映画の中でも、あの栃木弁っていうか、抑揚のない微妙なアクセントが、うまく使われてました。

 そして、若者は、東京へ夢をかなえに出て行くわけだ。そして、挫折して、結局、また北関東をさすらうって事ですな。ラッパーから落ちこぼれると、夜の世界・闇の世界みたいなところで、やってくしかないわけで、地方に行くとこういうやからは結構本気でいたりするんですね。マイティもなんだかとっても怪しい稼業に身を落としてる。

 高級車を盗んで、闇業者(産廃業者だった)に売る…とか、彼女は、夜の店で働いて、あげくは売春させられてしまうとか、もうどうしょうもなくやるせない世界が描かれて・・・。

 彼女に売春を強要した、怪しいスナックのママは美保純(懐かしいなぁ~、デモいい味出してた)だったりして、で、セリフが「お前みたいな、女のマタの汁をすすって生きてるようなやつが、偉そうに・・・」だからね。

 この言葉ににカッときて、マイティがママを灰皿で殴って、ここから逃亡シーンが始まるんですね。

 でね、この映画、たぶん、あの「サウダーヂ」を観ていなければ、かなり感動したと思うのだけど、どうしても、2番煎じの印象がぬぐえない。土方のシーンなんかも出てくるんだけど、「サウダーヂ」のあのリアリティにかなわないんだよねぇ~。入江監督と富田監督、描こうとしているものは意外に近くて、北関東V.S.山梨で、抜きつ抜かれつのデッドヒートをしてるんじゃないかなぁと、感じました。

 まあ一言で言うと、地方の疲弊ちゅーことなんだけど。この閉塞感を見事に描いてると思う。両監督ともに。

 さらに、ラップのシーンは、かなりよかった。MCバトルなんか、マイティの役者さん、かなり頑張っていたねぇ。「サウダーヂ」ではプロのラッパーが演じていたので、うまいのは当たり前でしたが、今回も随所にプロも出ていましたが、役者さんのラッパーが本物みたいで(笑)、よかったねぇ。「極悪鳥」という、デフォルメされた悲惨なパンクバンドみたいなラップグループが出てくるんだけど、怖そうで、とてもいい感じだった。

 ということで、2番煎じを無視すれば、いい映画なわけで、特に前2作でラップ映画にはまった方は、ライムスターの宇多丸さんも、その視点からシネマハスラーにて絶賛してたので、ぜひ観て欲しい。県内では7月29日に件の松本シネマセレクトで、3作一挙上映されるので、お見逃しなく。

 ところで、KOTOKOはラストが精神病棟の面会室、SR3の方は、留置所(かな?)の面会室。なんだかその一致具合がおかしかった。

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御射山神戸パワースポットめぐり

 初の御射山神戸でのフットパスイベント、題して「御射山神戸パワースポットめぐり」、無事開催できました。天気予報で、何の心配もないくらい晴れマークの一日、参加者は約20名。午前10時にすずらんの里駅に集合ということで、終了の12時半にもいい電車があるため、電車での参加が数名おりました。

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 今日のガイドは小林春人さん。笑いをとるトーク連発で絶好調です。御柱のはっぴもよく似合います。

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 パワースポットということで、一里塚のけやき、林の中にある花石、歴史ある瑞雲寺と八幡社とかなり急ぎ足でのフットパスでしたが、皆さん満足したようです。

 ただ、高低差のある集落のため、お年を召した方の中には、辛かった方もおられた様子で、このへんが反省点ですね。

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 最後は、水戸黄門の道行きのようなのどかな風景と、八ヶ岳の絶景の中のフットパスになりました。第1回目としては大成功でしょうか!?

 次回は、原山様のその日に、原山様を巡るパワースポットツアーを、8月に実施します。地元の人しか知らない裏の裏までご案内する予定です。ぜひ、ご参加ください。

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