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文化の沙汰も金しだい・・・なのか!? 豊田市立中央図書館

 見学してきました。豊田市立中央図書館。ちょっとショッキングなタイトルにしてしまいましたが、おちょくってるわけではなく、素直に感動してきました。とにかく凄い!!

 図書館があるのは、名鉄の豊田市駅の目の前です。駅からぬれないで、渡り廊下状の歩道橋が繫がっています。そして、図書館が入ってるのは、この建物です。

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 13階建てです。行く前に地図で確認した時にも、底面積が大きいなぁと思ったのですが、上にも大きくて、ちょっと信じられない大きさです。このビルの3階~7階が図書館ということになります。まあ、このビルの半分が図書館。いかに財政豊かな豊田市といえども、ここまでやるかという大きさでした。

 これがエントランス。吹き抜けです。ビルの本体から出っ張ってる部分の7階までの部分が吹き抜けになっています。

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 このエントランスを見たときに、映画「薔薇の名前」の中で、図書館が焼け落ちるシーンがありましたが、あれをチラッと思い受かべたのでした。

 そして、これが入り口の案内板です。まるで、紀伊国屋書店かジュンク堂か・・・。

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 もうここで、完全に圧倒され、ノックアウトされました。政令指定都市を除けば(といっても政令指定都市でも負けてるところがありますが)普通の市としては、ぶっちぎりの120万冊の蔵書数を誇ります。ランキングでは、全国で31位です。豊田市立中央図書館より上位はほとんど大学の付属図書館ですから(上位にある公立図書館は東京都立とか大阪府立とか5館だけ)、人口42万でこの蔵書数は立派です。

 正規職員は20名あまりで、各階にある貸出しカウンターは外注だそうです。また、館内の中央に2本のエレベーターがあり、デパート並みです。つーかデパートでも1本のところありますから。

 で、中味はといいますと、撮影は禁止なので、文章のみで書きますが、とにかく本がたくさんあります。よく図書館らしからぬ図書館とか、空間がなんたらとか、利用者の自主性がうんぬんとか言いますが、かる~~くそれらすべてをクリアしています。

 空間は、「あと倍くらい蔵書があっても充分配置できるでしょう」レベルで、広々として図書館らしくありません。たぶん豊田市は、格差もあるでしょうが、知的レベルも高い人たちも多いのではないでしょうか?さまざまなボラ団体や、NPOの活動を紹介するような場所には(というか市民活動センターとかいうのが別にあるらしい)、さまざまな団体のいろんなイベント告知や、活動案内のチラシなどでいっぱいでした。

 そして、障がい者コーナーの充実ぶりにはびっくり(@▽@;)。点字図書、録音図書がものすごい量で並んでいて、話をうかがうと、閉架には開架の10倍の資料があるそうで、「全部ならべたいんだけれど、スペースが限られていて・・・」と言いたげな様子でした。さらに驚くべきことには、これらの点字図書、録音図書、あまり市販されていないので、市内のボラ団体が、利用者のリクエストにあわせて作っているとか。ボラグループがいくつもあるようです。

 ざっと書いてあっただけでも、「広報とよた」の抜粋の録音、「新聞コラム」1週間分を録音、身近な話題満載の音のマガジン、ニュースの追跡の録音、視覚障がい者福祉協会の機関紙の録音などと、至れり尽くせりです。これをみんなボラ団体がやってます。この障がい者コーナーだけで、富士見図書館の開架部分の半分くらいありました。

 そして、一般の開架コーナーで目立ったものが、個人全集の充実振りです。各分野ごとに分けておいてあり、たとえば、文学や評論コーナーには、漱石、芥川、太宰など有名どころはもちろん、松下竜一、原民喜、斎藤緑雨、石牟礼道子、荒木経惟、辻まこと、柄谷行人、などが、ズラリ。

 社会学関係のコーナーには、宮武外骨、鶴見俊輔、菅江真澄、本多勝一などが、民俗学のコーナーには、三角寛、赤松啓介、南方熊楠、関敬吾、宮本常一、柳田国男などの全集や選集が並んでいました。

 また、凄かったのは西洋哲学のコーナーです。フィフテ、ジンメル、ヘーゲル、ショーペンハウアー、ディルタイ、ハイデッガー、アラン、デカルト・・・・とにかく全集が出ているのは全部購入したんじゃないかというくらい。

 この個人全集がそろってるというのは、非常に意味があることです。あるものをっ調べたり、その作家に夢中になった時に、その著作のすべての中から選べるからです。私が思うに、これは意外に重要なポイントです。もちろん、間にはちゃんと携帯小説の類も、配架されています。

 にぎわい方も尋常ではなく、本屋でいえば、紀伊国屋とかジュンク堂というより、一番にぎわっていた頃の池袋のリブロくらいかな。スペース広いから、疎でしたが、人数はそれくらいいましたね。

 また、世界の社会情勢というコーナーがあり、そこには、各国ごとに棚が分かれていて、その国について書かれた書籍がひしめき合っていました。

 もちろん自動車関係の資料は、和書・洋書とわずものすごい量でした。洋書がとにかくいっぱいあったかな。

 新聞の置いてあるところは、小さな新聞受けのようなものがずらっと並んでいて、1~31まで番号が振ってあり、そこに一部ずつ毎日の新聞が入っていて、見る人にはとにかく便利でしょうね。これももの凄いスペースがあるからこそ出来ることでしょう。

 まあ、なにからなにまで、お金をかければここまで出来ますよ・・・といってるみたいでした。6階の一部と7階が閉架で、6階のフロアは、広々とした閲覧室。中高生がひしめいていました。この施設、8階、9階が能楽堂(なんですって)で、その上の10階~13階がコンサートホールだそうです。1~2階はショッピングモールやいろんな事務所などが入っています。書きながらなんだか頭がくらくらしてきました。

 これは格差以外の何ものでもないでしょう。もし若かったら、私はまよわず豊田市に引越しそうです(笑)。子どもの教育にものすごい影響が出そうですよね。まあ、学者にでもならなければ、これほどの書物は要らないでしょうが・・・知的な刺激に満ちた空間でした。

 で、めまいとともに外に出て、豊田市駅の直前に目に入ってきた巨樹のもとに行き、ほっとして帰ってきたのでした。これ楠木、樹齢700年だとか。神社は八幡社です。

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 八幡神社という、つわものどもの夢のあとで昼食を食べ、タイトルにあるように「文化も図書館も金しだいなんだな」と強く思ったわけで、この格差はいかんとも超えがたいものなのかと、再認識したのでありました。

 見学の前に「図書館とは質か?量か?」という問いを立てて行きました。しかし、その両方を、簡単にクリアされてしまって、私の問いはどうすればいいの(T_T)。

 

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コメント

私の家の近くにあります。すごく広いですよね〜!しかも、1回で15冊も借りられるなんてヽ(*≧ε≦*)φ2週間も借りられるので、たっぷり読めます〜(*≧m≦*)

投稿: ☆くぅ☆ | 2013年11月 9日 (土) 17時44分

管理人で~す。
コメントありがとうございます。
いつも使われてるのですね。
正直うらやましいです。
またご覧ください。

投稿: かまねこ | 2013年11月10日 (日) 10時08分

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