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SR サイタマノラッパー3

 さて、先日のKOTOKOと同日夜に観たSRサイタマノラッパー3の登場です。「ロードサイドの逃亡者」という副題がついています。

 物語は第1作、第2作で埼玉→群馬ときた北関東ルートをたどって栃木が舞台です。第1作で、埼玉から、ラップを極めるためにSHO-GUNから別れ、東京へと出て行ったマイティが主人公になっています。まあ、前2作に比べて、重いチラシで、観る前にちょっと構えてしまいました。

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 前2作は、まあ、せつな悲しい思いを抱くような青春映画だったんだけど、これはかなり真剣に考えさせられてしまう映画だった。自分が栃木で思春期を過ごしたこともあるのだけど、北関東独特の屈折した東京への思いってのがやっぱ当地にはあったよね、しっかり。まあ、日曜日に都心に出て行くのは、埼玉・群馬・栃木・茨城の中高生だったりして、東北線には、「おはよーとちぎ」なんていう朝早い快速電車が土日だけ走ってたんだよね。

 自分もシッカリ言葉なまってたし。映画の中でも、あの栃木弁っていうか、抑揚のない微妙なアクセントが、うまく使われてました。

 そして、若者は、東京へ夢をかなえに出て行くわけだ。そして、挫折して、結局、また北関東をさすらうって事ですな。ラッパーから落ちこぼれると、夜の世界・闇の世界みたいなところで、やってくしかないわけで、地方に行くとこういうやからは結構本気でいたりするんですね。マイティもなんだかとっても怪しい稼業に身を落としてる。

 高級車を盗んで、闇業者(産廃業者だった)に売る…とか、彼女は、夜の店で働いて、あげくは売春させられてしまうとか、もうどうしょうもなくやるせない世界が描かれて・・・。

 彼女に売春を強要した、怪しいスナックのママは美保純(懐かしいなぁ~、デモいい味出してた)だったりして、で、セリフが「お前みたいな、女のマタの汁をすすって生きてるようなやつが、偉そうに・・・」だからね。

 この言葉ににカッときて、マイティがママを灰皿で殴って、ここから逃亡シーンが始まるんですね。

 でね、この映画、たぶん、あの「サウダーヂ」を観ていなければ、かなり感動したと思うのだけど、どうしても、2番煎じの印象がぬぐえない。土方のシーンなんかも出てくるんだけど、「サウダーヂ」のあのリアリティにかなわないんだよねぇ~。入江監督と富田監督、描こうとしているものは意外に近くて、北関東V.S.山梨で、抜きつ抜かれつのデッドヒートをしてるんじゃないかなぁと、感じました。

 まあ一言で言うと、地方の疲弊ちゅーことなんだけど。この閉塞感を見事に描いてると思う。両監督ともに。

 さらに、ラップのシーンは、かなりよかった。MCバトルなんか、マイティの役者さん、かなり頑張っていたねぇ。「サウダーヂ」ではプロのラッパーが演じていたので、うまいのは当たり前でしたが、今回も随所にプロも出ていましたが、役者さんのラッパーが本物みたいで(笑)、よかったねぇ。「極悪鳥」という、デフォルメされた悲惨なパンクバンドみたいなラップグループが出てくるんだけど、怖そうで、とてもいい感じだった。

 ということで、2番煎じを無視すれば、いい映画なわけで、特に前2作でラップ映画にはまった方は、ライムスターの宇多丸さんも、その視点からシネマハスラーにて絶賛してたので、ぜひ観て欲しい。県内では7月29日に件の松本シネマセレクトで、3作一挙上映されるので、お見逃しなく。

 ところで、KOTOKOはラストが精神病棟の面会室、SR3の方は、留置所(かな?)の面会室。なんだかその一致具合がおかしかった。

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