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おおかみこどもの雨と雪

 はい、この夏の話題作です。でもあんまり入ってないなぁ・・・ってのが感想。もっと子供でいっぱいかなって思ってたので、ちょっと拍子抜け。

 映画は・・・たぶん描きたかったことをそのままやったら、あまりにベタなので、そうだ、狼のコドモだったことにすればいいかも~ という感じでストーリーを作ったのかなと思わせます。というか、私は思いました。

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 「時をかける少女」も「サマーウォーズ」も観ていないので、この監督さん初めてになります。設定は、母親だけで子供(といっても狼と人間のあいの子らしい)を育てる羽目になった主人公が、田舎に移住し、子供たちをのびのび育てるというもの。田舎での暮らしはよく描けていると思うかな・・・。まあアニメだから多少のヌケは許すしかないけれど、「じゃがいもの描写がおかしいだろ」「田舎のおっさん達、どう見てもおまえら 定年退職後の I ターン者にしか見えんだろ、その服装」など、ツッコミどころは満載です。

 でもね、実写もうまくCGで取り込んであって、上市町(富山県)は大喜びじゃない!?大ヒット御礼みたいだし、観光客増えるから。

 お話は、母親だけで育てた子供たちが、いろいろ乗り越えて、親離れしていくという、人間だけで作ってたら、ちょっと退屈なドラマになりそうなもので、狼の子供というところが非常に活きてる、そう言う映画です。

 ただ、やっぱ田舎というものが、都会からのアコガ~レの視線でステロタイプに描かれています。みんな暖かい心の持ち主で、受け入れてくれる、みたいな。このあたりは、仕方ないかなぁ~、夢を持たせるのが映画(一般受けを狙う)だからね~。

 もうひとつ、母親の母性というか、子供を思う気持ちを、なんていうか、こう、息苦しいくらいに、観るものに押し付けてくるんだよね。「母親だから、子供をこれくらい思うのは、当たり前でしょ。エッ、あなたそうじゃないの!?」 こんな雰囲気です。

①あふれるばかりの母性=原発から子供たちを守ろう、それが母親の役割だ

②都会には私たちの生き方をを理解してくれる社会がない=田舎暮らしが私たちをやさしく包み込んで、それを叶えてくれる

 この2つのトレンディな時代状況を、あざとくブレンドした、コマーシャルなフィルム、一言で言うとこんなかんじかな。そう、やはり、大々的に宣伝をして、その資金を回収するタイプの映画なんですよね。日テレと例の豚マークが、なにげにクレジットされてたし。

 でも、作品としての出来はいい。絵もいいし、丁寧に作りこんでいる。話の展開なんか、うまいよ、うまい。荒唐無稽っぽかった「崖の上のなんたら」なんかよりよっぽどいいかな。観といて損はない。みんなとの話題にも、なってるしね。ただ、子供は飽きるよ、上映中あちこちで手やら頭やら動かしてたぞ。田舎暮らし志向の大人向きかな。

もうひとつ、蛇足ですが、子供の耳が可愛い。これは絵的に絶対印象に残る。そうそう、「綿の国星」かな、これって(何を隠そう、私、若い時にしっかり劇場で観ました)

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コメント

2泊3日の出張の夜、幕張で見てきました。ひらたく言えば「子離れ」物語と理解しました。親ばかですが、二十歳の息子が短期留学の時期に重なり素直に感情移入出来ました。今回見た「桐島、部活やめるってよ」「へルター・・・」比較になりませんが、舞台演出家の娘さん監督作品はは後半が題名そのもで、最後のお口直しに「おおかみこども」を見る事が出来てよかった。発見として「へルター」の寺島しのぶの演技が松たか子に見えてしまい、血縁の強さを再確認しました。4代目猿之助≒香川照之みたいな感じです。

投稿: 小田 清隆 | 2012年9月 2日 (日) 22時18分

亀レスですみません。コメントありがとうございます。「桐島・・・」結構あちこちで評価高いですよね~。もう上映終了してしまってるので、DVDで見てみようと思っています。「おおかみ・・・」は私の中では、あの通りの評価ですね。宇多丸さんはベタボメでしたが。

投稿: かまねこ | 2012年10月15日 (月) 07時50分

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※小説「おおかみこどもの雨と雪」のレビューをご覧になる方はこちらをどうぞ。 久しぶりとなる映画のレビュー。 昨日「おおかみこどもの雨と雪」(監督:細田守)を観に行ってきました。 ------- ストーリー ------- 人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をした大学生...... [続きを読む]

受信: 2012年8月14日 (火) 22時34分

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