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実話を映画化 「あの日 あの時 愛の記憶」

 第2次世界大戦、ホロコースト絡みの映画だ。ドイツ各地にあったナチスの強制収容所から、脱走したユダヤ人などはとても多かったそうだが、ほとんど最後まで逃げられなかったとか。その中で、収容所から男女で(いわゆる恋人同士や夫婦などのカップル)脱げだしたケースも有り、そのうち数件(4件ということだ)が成功しているとのこと。そのうちの1件がこの映画化されたケース。

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 それでも、ちょっと特殊なケースで、男の方はトマシュといい、ポーランド国内のレジスタンス。女性の方はドイツに住んでいたユダヤ人ハンナだ。トマシュは、収容所内での雑務をやらされており、ちょっと特権階級(といっても収容されている)的だ。なぜ、恋愛するのか・・・なんてあたりは割愛されていて、戦争映画なのか、恋愛映画なのか、そのあたりは描写不足。事実をもとにした映画は、こういった感じで、事実を忠実におってしまい、焦点がぼやける場合が多く、これもその手の映画になってしまっている。

 それでも、戦時下におけるロードムービー風の逃亡劇には緊張感が漂い、また戦後になって、ソ連が侵攻してきて、戦争中にレジスタンスに加わっていた人達は、連行される(多分シベリア送り)場面にはポーランドの置かれた悲哀感がじゅうぶん伝わってくる。

 そして、現在は、ハンナはニューヨークで大学教授の奥さんとして、セレブに暮らしている。トマシュは後半出てくるのだけれど、ポーランドで、学校の先生(だった)。戦争が終わった時の、トマシュの母親の小さな嘘で、ハンナはトマシュが死んだものと思っていた。しかし、ふとしたきっかけで、テレビでインタビューを受けているトマシュにであってしまう。このあたりから、物語は始まり、再会へと時間が流れ始めるのだ。

 トマシュという名前は東欧(この言い方も陳腐になってしまったなぁ)にはよくある名前?なのかな。そう、「存在の耐えられない軽さ」の外科医トマシュを思い出す。あの映画は、軽さと重さの入り混じったいい映画だったなぁ。ついついそれを思い出して見てしまったのだよね、今回は。

 比べると、やっぱちょっと力不足かな。でも、レジスタンスだったトマシュは、政治的だった過去を忘れたいと思っているようだった。それは、たぶん西欧化されていく故国の状況に耐えられないのだろう、そんなふうに感じた。政治的な娘(女子大生)に対して、やたら保守的な発言などしている。

 対して、ハンナは、イライラしている自分勝手風なニューヨーカーで、過去の悲惨な体験など感じさせない。このあたりで、現代の社会に対する批判のようなものが底流に流れているのかなと、これはほんとうに私の主観だけれど、そう思った。

 そう言う意味で、なっかなかいい映画かなと。県内上映はないけど・・・と思ったら、塩尻の東座(あずまざ)というところでやるじゃん。あそこ昼間はポルノ(これもフル~~い表現だけど)やってて、時々、名画をやってるとこだよね。まあ、ポルノってのもレトロで希少価値なのだけど。

 友達のところで、セレクトのセンスがいいと聞いてたのだけれど、今、サイト見たら、これはいい。中信地方の映画環境、長野県(というより国内でも)ではピカイチになってきたねぇ。松本シネマセレクト、この東座、原村の星空の映画祭、茅野の新星劇場での動き、富士見のシネマの会(最近ご無沙汰ですが)もあるし、俗っぽいやつなら岡谷へいけばいいし、いいねぇ。

一応、サイト紹介しときます。

http://www.fromeastcinema.com/index.html

 

 

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