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「アウトレイジ・ビヨンド」 地域づくりもこんな抗争かもしれない

 北野武の映画は、マスコミなどで暴力シーンの過激さが強調されているので、、なかなか足が向かなかっのですが、ネットで見た、三浦友和のインタビューに興味を感じて、観にいってみました。

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 で、やっぱ北野監督、天才かも・・・という思いを改めて感じました。関東と関西のヤクザの抗争を描いてはいるのですが、どんなものにも当てはまる、そんな群像愛憎劇になっています。直接的な暴力は使わないまでも(間接的な暴力は多分枚挙にいとまが無いでしょう)、もちろん会社でも、学校でも、そして地域づくりの現場でも、こういった抗争は、ありがちです。大人の社会はこういった抗争の上に、出来上がっている砂上の楼閣であるといっても、過言ではないでしょう。

 いつ足を引っ張られるか、いつはしごを外されるか、いつ裏切られるか、一瞬も気を抜けないのです。そして、策略や策謀が渦巻いて、そんな中で、正義や誠意、仁義でもって生きていこうとするものでさえ、利用されてしまうんです。

 神山繁演じる、関西のヤクザの親分(会長)など凄まじいです。裏で動いているように見せながら、三浦友和演じる関東の親分を、じわじわと追い詰めていき、ついには詰め腹を切らせてしまいます。

 そしてラスト近くのシーンが素晴らしい。ある葬儀で線香をあげるために、闇の中をシルエットになって、俳優たけしが歩いてきます。ロバート・デ・ニーロのタクシードライバーを思い浮かべてしまいました。シルエットで演じている。俳優としてもすごいですね。

 見終わって感じたのは、人間の哀しさですね。ヤクザの暴力を描くという極端な手法を使いながら、実は、普通に暮らしている私たちの中に潜んでいる、間接的な暴力を描いているのですね。その上、エンターテインメント作品としても成功している。ここが天才の所以です。

 「地域づくり」なんてのも、「善きこと」という仮面をかぶっていますが、実は、この呪縛から逃れられていない。

 例えば、おらが村の特産物を作り上げたとたんに、そこから全国あまたの特産物との競争が始まります。自分が目立てば、相手が沈む、という非情の世界なんですよね。ぶっちゃけた話。やっていて、だんだん 虚しくなってきます。

 なんとかみんなで少しずつ、勝てるような仕組みができないものかと、悩んでいる毎日です。

 ところで、三浦友和さん、ちょっとネットでのコメント、ズレちゃってるかもしれないですよ。

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