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2012年12月

今年の十大(重大)ニュース

 この手の、「まとめ」はあんまり好きではないのですが、今年はやってみました。順番は事の重大さとかんけなく、思いつくままに・・・。

 ①田園自然再生活動コンクールで、御射里の会が入賞。

 ②岡谷近代化産業遺産 ガイドブック完成。

 ③直売所「たろうぐちのお店」の開店。

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 ④ちょっと個人的ですが、公民館関東甲信越静ブロック大会でパネラーに。

 ⑤ヒツジが無事出産。暑さで死んだのもいますが、6頭を出荷できたこと。

 ⑥これはマイナスです。サロンえんがわの閉鎖。

 ⑦東京農工大学とのコラボレーション、ワークショップの開催。

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 ⑧ブルーベリー農園の営業開始。

 ⑨御射里の会のデジタルアーカイブ事業が、元気づくり支援金の優良事例に。

 ⑩耕作放棄地対策としての、耕作地、牧草地の順調な増加。

 いや~、上げてみると、地味な活動かなと思っていましたが、なかなかどうして、ちゃんと成果が上がってきていますね。来年も、皆さんのご協力のもと、御射里の会、ステップアップゼミ、頑張っていきます。

 よいお年を!?

 

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反面教師でしかないです 「マンガでわかるWebマーケティング」(村上佳代 編)

 この手の本は、マンガ程度でざっくり知っていればいいなと思い、手に取りました。

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 まあ、ほんの入門編なので、簡単な内容なのですが、“Webマーケティングをやるなら、現場も連動して動かす”というしごく当たり前の内容の本でした。これって、今でも企業の現場で、Webマーケティングに対する不信感のようなものがあり、「汗が全て」みたいないわゆる営業現場では、否定されがちなんだろうなと、推測しました。

 そこに目をつけた企業が今なら先行者利益を上げられる(というか私が思うに、上げられたこともあった程度かも)、というようなことが書いてあります。章立ての中にも、「地に足をつけたWebマーケティング時代の到来」などとあります。きっと今まで地に足がついていなかったんだろうなと、妙に納得。

 O2O(オーツーオーと読むのかな)、ビックデータなどという言葉は騒ぎすぎで、そう言う言葉に惑わされてはいけない、なんてことも書かれていました。そう、やっぱ流行の言葉があって、それが一人歩きをして、みんな踊らされてしまうんでしょうね。

 思うに、Webマーケティングというのは、一種、「個室に閉じ込めての勧誘」的な側面も持っているのではないでしょうか?なので、あの手この手の「勧誘」の「仕掛け」に引っかからないように、その手口を知っておくことが肝要かと、わたくしは思います。見え透いた手口にひっかからないように。

 笑ってしまうのが、Webマーケティングのパートナー探しのことに言及しているところで、「信頼できる人に紹介してもらう」のが一番いいそうです。なんじゃそりゃ。ひどくアナログちっくな思考ではないですか。こっちはデジタルちっくな選択ガンでも書いてあるのか期待していたので・・・。

 まあ、この手の本から得るものは、「自分の頭で考えて、行動していけば大丈夫」といった反面教師的なものかもしれませんねぇ。

 

 

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ガイドブックをめぐるちょっとした顛末

 新しいことをはじめるのはなかなか難しいもので、あちこちへの根回しや行政へのあいさつなど細心の注意を払っていたつもりでしたが、ちょっとした穴が、ちょっとした騒動をもたらしたりします。

 今回は、内容とマップの問題です。岡谷のガイドブックは岡谷近代化産業遺産を中心にして、そのほかのちょっとしたおもしろスポットを盛り込んで作ったのですが、その中で、特定のお店を取り上げるのはどうかという意見が出てきました。

1585854_img                    林家と高速道岡谷陸橋

 話し合いなど持ったのですが、どうもうまくない。行政みたいなことを言わないでくださいなどと言ってしまったら、元行政の方だったりして、あちゃ~~という感じです。そこで、仕方なく、その部分を削る形で(次回作成分から)、決着がつきました。

 また、マップの方は、別の団体が作ったマップと、今回のガイドブックに乗せた案内図が似ているとかいう話で・・・。こちらも、まあ、対象が似通っていることと、岡谷市を取り上げていることで、そうなってしまうのは仕方ないのですが・・・。

 この辺も、もともと作成した団体の方は、問題ないという判断をしてくれまして、なんとか収まりました。

 まあ、ここらも含めてマネジメントというわけで、勉強させていただきました・・・ということで。

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「キリマンジャロの雪」 価値観の違いを痛感する映画

 ヘミングウェイの小説のような題名ですが、ほぼ関係ありません。お話はフランスでのこと。どうも不況のようです。造船所(かな)の工員さんたちが、抽選でリストラされていく場面がオープニング。このあたり、日本の地方の疲弊を描いた映画なんかと重なります。犯罪も絡むので、全体に、「悪人」とか「サウダーヂ」の匂いがしています。

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 そんな中、主人公の労組委員長とその妻の夫婦愛のようなものが、きっちり描かれていきます。もちろん、委員長の同僚だった失業者が、委員長の家に強盗に入るのですが、そのあたりの背景や、時代の移り変わりのようなものも、描き込まれます。

 字幕では「小市民」と出ていましたが、「ブルジョワ」と言ってたと思います。この言葉がひとつのキーワードです。自分たち夫婦が、傍から見たら、すっかり「ブルジョワ」になってしまっていること。この初老の夫婦が若い頃には、それでも将来に対する希望があったのだけれど、時代はもっと切羽詰ってしまった。それを代弁してるのが、強盗をする若い元同僚です。フランスも日本と同様、グローバリズムに侵されてるんだなと、妙に納得。

 そんな中、その強盗の同僚には、腹違いの弟が二人いて、父は行方不明、母は、身勝手みたいな背景も出てきます。結局、初老の夫婦が、投獄された兄に変わって弟たちの面倒を見ることになるのですが、その偽善めいた行動の中に、さりげなく、夫婦愛を織り込んでいくところが、この映画のかんどころで、非常にうまいところです。

 まあ、振り返って、日本では、こんなふうに夫婦のあいだで、育んでいけてるものがあるのか?そこが価値観の違いを痛感した場面でした。それらしく見えてる夫婦もいないことはないですが、圧倒的に個人の自立度が違っていて、どちらかというと共依存のような関係になっている。

 その原因は、日本の、この過剰な豊かさではないのかな・・・と。心が付いてきていない、一億総成金のような気持ちの持ちようになってるような気がします。

 ヨーロッパは、やはり質素な感じがします。生活が、地に足がついている範囲で営まれているようで・・・。10数年前に、ハンガリー、オーストリア、ドイツ、スイス、オランダ、フランスと放浪した時にも感じましたが・・・。

 そんなことを、考えながら、観てきました。

 いい作品です。

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岡谷のガイドブック ネタ探し

 岡谷の近代化産業遺産のガイドブックは出来上がったのですが、現地の協力者からいろいろ意見が出まして、民間のお店を載せるなら、もう1~2軒載せたらどうかという話になっています。

 そこで適当に見繕っていましたら、なかなか面白そうなお店を見つけました。

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 こんなお店で、奥でうなぎを食べさせて、表では、様々な川魚の佃煮やら、煮付けやら加工品を商っています。場所は駅前のショッピングセンター跡地の中。お店版をしているおばちゃんがなかなか親切な感じで、いい雰囲気です。

 なんとなく、闇市(実際は知りませんが)のような雰囲気を醸し出していて、面白いお店です。

 うなぎは岡谷の名物でもあるわけで、まずは第一候補ですね。

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法華道の道標 

 富士見と伊那を結ぶ古代の道である法華道。その富士見側の入り口付近や、途中に道標を立てたという新聞記事を見て、実際に出かけて見てきました。

 この道は、山梨の身延の日蓮宗のお上人さんが、伊那への布教のために通ったと言われている道です。もちろん道ですから、そのほかの用事にも、日常的に使われていたことと思われます。

 入笠への林道を車で行ったり来たりしましたが、なかなか見つかりません。そこで、戸田市の保養所の職員の方に尋ねたところ、入口の道標を教えていただきました。

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 入笠林道からわかれて、青木の別荘地に向かう道が小さな谷を渡る最初の大きくカーブしているところにありましたありました。まあ、これじゃ普通の人には、車からはわかりませんねえ。笹の先っぽについてる紙片に「法華道若宮入り口」とありあmした。

 山慣れした方向けです。藪の中にコースを見つけられるようなベテランでなくては、入り込まないほうがいいかもしれません。たぶんこの先、いいものを作っていくんだろうと思います。

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選挙の日に・・・ ブックレット2冊

 今日は、衆議院の総選挙。こんな日には、こんなブックレットをと、取り上げてみました。ブックレットは岩波のお家芸になってきています。文庫や新書がたぶん不振なのでしょう。最近、ブックレットに力を入れてるのがわかります。

 まずは、「震災トラウマと復興ストレス」。

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 前半は、震災に実際にあった人たちのトラウマについての考察で、後半が震災時に被災地から離れたところに住んでいた人達のトラウマと、復興に伴うストレスについて考察しています。

 私たちには、特に後半が関係してきます。震災の被害にあっていないものでも、「メディア被災」というものに影響されていて、その場所にいなくても、刺激的な被災地の映像を次から次に見せられるのだから、そういう「ストレスを受ける」状態にもなるのだと思います。

 著者は精神科医なので、その視点からの話が興味深い。例えば、被災者と支援者との恋愛感情であるとか、性交渉にまで踏み込んで考察しています。このあたりは、感情に惑わされない、冷静な分析というものの「凄み」を感じます。

 災害後、人々が助け合いの精神を発揮している「災害ユートピア」と、いろいろな事情でそれを経験できないストレス。支援者の支援を売名行為と呼んでしまう、「偽善者批判」。また、「情報メタボ」という状況も起こってきます。これは、自分の愛好する決まったメディアからだけ情報を得るため、似通った情報源をもった人どおしが集まって議論をし、自分の考えを強化させてしまいがちだという状況のことだそうです。栄養摂取が偏った結果のメタボと同じような状況で、そう言った、人々が情報を得る姿勢が偏ることがおき、それが世論を形作っていくんですね。

 このあたりをきちんと把握しておくことが、今後の日本で、自分の立ち位置を考えていく上で、重要なキーポイントになると思います。

 もうひとつは「主権者は誰か」というブックレットです。

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 原発事故の情報隠しに端を発し、日本における国民の主権が侵されている現状を丁寧に暴いてくれている労作です。

 どういうふうに侵されているのか?

 著者は、主権は官僚が持っているのだと、断定しています。そしてそれを克服するためには、オンブズマン制度の充実がひとつの解決策になるとしています。また、判検交流(裁判所の判事と、検察庁の検事が人事上交流するという)という裁判の公正に反するとんでもない制度や、司法の政治的中立が保証されていないという、三権分立がまさに建前の制度であることも、示しています。

 そして、たのみの綱である選挙でさえも、選挙制度や一票の格差、多額の供託金制度によって、充分であるとは言えない状況なんですね。

 こういった矛盾点を示した上で、国民投票であるとか、デモによる直接行動を、自由にできるように保証することで、改良の方向性が見えてくると言っています。国民が主権者として振る舞えないようにする制度で満ちている、日本という国で、どうしたら主権者の地位を取り戻せるのかという、大きな課題を考えるきっかけを投じてくれる、とてもいい小冊子です。

 ところで、今日は投票に行きましたか(笑)!?

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まちミューガイドブック 井戸尻の取材

 遅れていた追加の取材、先日終了することができました。富士見の境地区のガイドブックは、池の袋、井戸尻考古館周辺がエリアですが、特に考古館にページをさくことになっています。考古館の樋口館長に時間を割いていただき、丁寧な取材を行うことができました。

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 井戸尻考古館をただ単に紹介するというふうではなく、その本質的な部分まで、短い文章に盛り込むというのが、こちらからの要望です。なので、取材シタッフもツッコミ充分で、取材に臨んでいました。

 もちろんお隣の郷土資料館も、対象です。こちらは私も、資料の豊富さ、分類の確かさで一目置いているのですが、各地の博物館、美術館を見慣れている取材スタッフからも、「ここはすごい」と、太鼓判を押されました。

 ガイドブックの出来上がりは、来年になりますが、今から楽しみです。

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「桐島、部活やめるってよ」 身も蓋もないこの世の中

 なんとか、身近の最終上映に間に合い、スクリーンで観ることができました。評判通りの映画でした。非常に良い意味で。もちろん、昨今あふれている、スイングガールズの二番煎じのような青春映画ではありません。

 評判といっても、できるだけネットに出てくる批評めいたものは読まないようにして観に行きましたので、自分なりの捉え方が出来たと思います。

 お話は、桐島という、勉強もでき、イケメンで、彼女もいるというバレー部キャプテン(高校生)が、突然部活をやめるという噂が流れ、本人は一度も現れず、周囲の騒動が描かれていきます。まあ、「桐島」というのが、ひとつの記号のように、周囲の人たちに影響を与えていく感じです。

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 イケメンで勉強もスポーツもでき、背も高くて、女の子にもてて、という高校生と、文化部の地味な活動をする高校生(吹奏楽部がそれにあたります)、オタク的な文化部(映画部)、スポーツに打ち込む努力の人(野球部=これはちょっとダサク描かれています)、こんな高校生たちが、一種の階級社会のようなものを作っています。まあ、高校の頃を思い出せば、まさにその通りで、私も、努力しない柔道部兼さぼり帰宅部だったので、なんとなく、そんな壁があったように、感じます。

 で、ネット上では、そんな高校生活では、頂点にあるような人気者が実は空っぽで、オタクや、文化部や、野球部なんかが、自分らしく生きてるんだよ、みたいな捉え方をしている方が多いです。私もそう言うわかりやすい側面もあるとは思いますが、逆に、世の中は、そういった、うまく立ち回る、人気者が結局はいい思いをできるんだよという事例で溢れているじゃないですか?そこに重点が置かれている、身も蓋もない映画なんですね。

 登場人物のセリフがそれを現しているようで・・・。

 イケメン人気者高校生:「できる奴はなんでもできるし、できない奴はなんでもできない、ただそれだけだろ」

 タカビーの女子、桐島の彼女(桐島がバレー部のことをなんていったか、バレー部員に聞かれて):「(あなたたちのことなんて) 眼中にないんじゃない」

 で、弱者の遠吠えのように聞こえるセリフは、

 映画部のオタク、サッカーで相手にされずに:「授業で何点入れたかなんて、大したことじゃない。Jリーグにでもいけるわけじゃないんだから」

 悩めるバトミントン部女子、タカビーな女子たちとつるんだあとで:「あの人たちに本当のことを言ってもしょうがないから」

 こんな感じで、学校には同調圧力が満ち満ちているんですね。あ~あのいやらしい人間関係から、逃げ出したかったのは、そのためだったんだ。妙に納得。

 しかし、現実は、いかにイケメンで勉強もスポーツもできちゃいますというやからが空っぽだとしても、そう言うなんでもできる高校生が、どこでもいいからという感じでいい大学に行って、いい会社に入って(こんな言葉、死語だと思うでしょ、そうでもないんだな)、いい思いをしてたりするのが、世の中でありまして、才能のないものは、報われないのが分かっていても、努力するしかないんですね。そしてそれは、高校生あたりで決まってしまう。そんなあたりを赤裸々に描いているのがこの作品なのです。

 学校、特に高校は、そう言った意味で、人生の縮図のような場所であり、それだから、同調しない者に対して、いじめという形で、力がそそがれてしまうんでしょうね。やりきれない、そんな映画ですが、見るべき!!  そう思います。

 そうそう、映画としても非常にいい作り方をしていて、最初に暗転して「金曜日」とか出るのですが、次の暗転でも「金曜日」、一週間経ったのかと思いきや、同じ日で微妙に視点を変えて、出来事を違う人間の視点から描くんです。これ新鮮でしたし、うまい。まるで、ミルフィーユのように、ある場面では見えなかったところで、物語の重要なファクターが語られている。それを重ねることで、出来事の本質がうかび上がってくるんですね。この辺も見所です。監督、いいですね。

 

 

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市町村がつくる観光パンフレット 考

 新潟への視察慰安旅行は天候にも恵まれ、楽しかったのですが、こういった行き先はとりあえず決まっているが、時間に余裕を持たせて、とにかく気になったところに寄り道をするという、「旅」のスタイルを、ずっと続けてきました。

 そんな時にたよりになるのが、各市町村が出しているパンフレットです。有名観光地があるような場所のパンフレットは、きれいな風景などが載っていて、予算もたっぷりあるのだなというようなものが多く、割とつまらないのです。

 面白いのは、とりたてて、名勝地がないような所。こういったところは、とにかくなんでもとりあえず、載っています。今回もそんなパンフレットのお世話になりました。

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 そんな中で、今回目立っていたのは、上越市高田区のパンフレット。上越は非常に広域な地域が合併して出来たので、地域振興事務所のようなものが結構力を持ってるようで、それぞれの地域でパンフが出来ています。

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 なかなかでしょ。

 もう一つは、古民家を利用した映画祭のパンフ。これはパンフがどうこうよりも、イベントが面白そうです。

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 こんなイベントなら参加してみたいです。

 これらのパンフを、私は役場や出張所に行ってもらいます。ほかには、道の駅とか温泉施設、コンビニなんかにも置いてありますが、その行政区域外では、あまり見ません。

 どうなんでしょうねぇ?私の旅のスタイルはマニアックで、時間にあまり制限を付けない方です。寄り道をしたが故に、家に帰り着くのが午前様なんてことや、1日多くかかってしまったなんてのが、結構あります。そんな旅には、非常にフィットするパンフだと思うのですが、一般の観光客に訴求できてるのかなと、疑問に思いました。その上、道の駅なんかには、とにかくたくさん並んでいます。ラックが5~6個あるなんてのは普通です。

 紙のムダ、資源のムダ、税金のムダかななんて最近とみに思います。もうちょっといいもの、大量に作らないで効果のあるものってないんでしょうかねぇ。

 最後に、新潟視察のおまけです。こんな標識が・・・。

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 どう注意しろって言うんじゃ~~。

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新潟視察③ 環状集落 荻の島 

 新潟視察最後の場所は、高柳のじょんのび村のすぐそばにある、荻の島という集落です。

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 私は、まあ、全国各地の山奥集落やひなびた山村などが好きで、いろいろ訪れていますが、たぶんここがピカイチでしょう。手前の2棟は、宿泊のために、新たに建てられた茅葺きですが、わざとらしいのはこの2棟のみ。あとの茅葺きは、あまり保存が進んでいるとは言えない、いわゆるすっぴんです。

 中にはトタンをかぶせている家もありますが、いずれも生活感が強く漂う、「濃い」建物。入り口付近で、おばあさんが日向ぼっこしていたりして・・・。

 この集落、形がとても面白いです。後ろに黒姫山というちょっとした山をしょっていて、その麓に、まあ耕地もあるのですが、丸く環状に家が配置されていて、その真ん中に田んぼがあるのです。これが独特の景観を醸しています。

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 で、地域おこし的に、宿泊施設を作ったようです。結構立派なので、助成金が出たのでしょう。これがそうですが、ちょっと「かぶとづくり」風です。ここにちょうど管理人お方がおられましたので、お話を伺いました。

 だいたい2mから3mの積雪があるとか。わっ、これは大変です。で、高齢化、域外(柏崎市街や新潟市街)への移住も増えており、昨年茅葺きを2棟潰したそうです。また、I ターンの話もちらほらはあるのだけれど、実現には至っていないそうです。集落の維持のためには、若い人が必要なのだけれど、なかなかうまくはいってない、そんな感じです。それでも、来年、ちょっと外れた奥の方にある茅葺きを、環状の方に移築するなんて話も出ているそうで、まだまだ元気です。

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 このお宅は管理人さんの自宅。サッシとかは改良したけれど、とても寒いそうです。

 話の中で、私たちが八ヶ岳山麓の街からきたことを告げると、「テレビで観て、たくさん移住者がいてとても羨ましい」とのこと。私はもうあんまり来ないほうがいいと思っているので、曖昧に答えましたが、地方の中でも、格差が結構出てるんですね。

 八ヶ岳周辺に集中してるのは、マスコミの情報に踊らされてるって感じですし、移住者同士の変なコミュニティも出来ていて、「おまえらなに群れてんだよ」と映画:「下妻物語」の土屋アンナのように言いたいくらいです。そんな話もしたのですが、必要なところに、人が行かず、人気の場所は過剰に入っているんですね。

 最近、うちの奥さんは、富士見もなんだか賑やかになってしまって、ウザったいからもうちょっと、引っ込もうなんて言ってます(苦笑)。

 最後にもう一軒。

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 そして、こんな感じの生活がそこにはありました。

 素晴らしい集落に出会えて、とても嬉しかったです。

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新潟視察② 越後妻有のランドアート

 新潟視察の2回目は、十日町市の妻有地区のまちおこし、大地の芸術祭(といっても期間は終了している)です。結構広い範囲にまたがっているので、松代(まつだい)地区のごく一部を見てきました。

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 こんな感じで、一種のランドアートがあちこちに点在していて、芸術祭のときにはそれに拍車がかかるといったところのようです。これは、耕作放棄地(たぶん)となった畑を借りるなりして、そこに常時展示の作品を作ったものです。

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 こんな感じの子供向けの動かせるものなんかもあります。といっても結構重くて大人しか動かせないかな。カエルの後ろに回って、一輪車のように動かします。このカエルくん、芸術祭の期間中はあちこち出張するらしいです。

 また、下のようなものもありました。これは、ほくほく線まつだい駅のホームから見下ろせる場所の設置してありました。まあ、面白いちゃあ面白いですが、不気味といえばそうも言えます。

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 私は、現代芸術的なものは結構好きで、昔はよく見に行ったものでした。これがランドアートとして、あちこちに展開しているのは、まぁー面白いことではありますね。

 で、この妻有という地区は、棚田の宝庫でして、本当にあちこちに棚田の標識がありました。それで、この棚田のあちこちに現代芸術がニョキニョキしてる光景は、なかなか見てみたいものです。

 まあ、この棚田、どう守るんだろうということも考えましたが・・・。よく「都会から会員を募って」などと言われますが、こう豊富にあったら、どうなんだろうとか。すべてが守れるわけじゃないだろうとか、そんなふうに思ったわけであります。

 で、最後は、ちょっと感じの良いもの。

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 これ、芸術じゃなくて、一般的な街灯なのかなと思ってしまいましたが・・・どうなんだろう。

 一番思ったのは、地元の方々はどう思ってるんだろうということ。非常にうまくいっていて、芸術祭の開催中には、ずいぶんお客さんが来るようですし、お母ちゃんたちがやっている里山食堂のバイキングも、評判がいい。そして、何より地元にお金が落ちる。っていうことは、現代芸術でもなんでもお客を寄せてくれるものならば、なんでもいいんじゃないかななんて思ったりもする。

 要はアイディアってことかも。もちろん消費的なお客さんは、常に新しい、珍しいものを求めるんだけれど、芸術祭はビエンナーレとなっており、参加する芸術家、美術作家の方が、中身についてはあっと言わせるようなものを考えてくれるし。まあ、次回の芸術祭には行ってみようかなと思わせてくれたかな。

 

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新潟視察① じょんのび村

 自分の慰安旅行をかねて、新潟の方へ視察旅行に行ってきました。最初は、前々から気になって行きたかった、高柳(今は柏崎市になってしまいました)のじょんのび村。

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 こんな感じのところです。できてから、10年以上経つので、ここを参考にしてあちこちで同じようなものができていまうす。なので、行きたかった割に(というか富士見からのアクセスが非常に悪いのと、そっち方面に用事がなかった)、感激が薄かったです。

 温泉施設、貸し農園(貸し別荘)、子供向け科学(だと思う)施設、などが敷地内に所狭しと建っています。大きな予算でつくって、村の人達が盛り上がって、結構人が来て・・・というモデルケースになったところです。まあ、今でもなんとかやってるようなか感じでした。ただ、どこでも同じような施設ができてしまった、元凶でもあり、すべての地域でうまくいってるわけないですから、結構罪深いのでは・・・。

 こんな吊り橋もあります。

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 とりあえず、「見に行った」ということだけになってしまいました。

 まあ、慰安旅行の方は、例の「ノドグロ」を堪能する、グルメツアー。こっちは満腹で、とてもよかったですよ。「ノドグロ」うまかったし。煮付けも、焼き物も。

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 画像は、柿崎の民宿「わすけ」さんのホームページから・・・

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権力の本質は・・・これなの? 「チボの狂宴」

 バルガス・リョサはペルーの作家です。この作品は、中南米のドミニカに実在した独裁者トゥルヒーリョの暗殺を巡る物語です。このトゥルヒーリョの事は恥ずかしながら全く知りませんでした。知らない独裁者の話…これだけで退屈で読みきれるかなと思ってしまったのですが、どっこい、すこぶる面白くて分厚いんですがあっという間に読んでしまいました。

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 チボというのは、盛りのついたヤギという意味らしいのですが、暗殺される側、暗殺する側、なぜか知らねど独裁者の側近の娘という3者の目から、淡々と物語は進んでいきます。暗殺というクライマックスへのスリリングな展開は、「権力欲とは何なのか」という重厚なテーマを感じさせないほどエンターティメントなつくりとなっています。筆力は脱帽ものです。

 そして張り巡らされている伏線が、最終シーンで一つになって、「えっ!これなの、権力の根源って」、マアそうか、それしかないかも、と納得してしまうのです。女性はたぶん、あきれるでしょうが…。

 ちょっと前に映画にもなっています。あわせてどうぞ。

 

 

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関東農政局の方が視察にこられました

 田園再生コンクールの表彰式にこられていた、関東農政局の方たちが、御射里の会の活動を、見に来られました。

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 御射里の会の事務所でしばし歓談。いろいろな話題が出ました。耕作放棄地の対策の話、鳥獣害対策の話、農業後継者の話、などなど専門家の方々なりの話題提供で、面白かったです。御射里の会の話を聞くときも、真剣に突っ込んでくるので、なかなか対応が、大変でした。

 そして、来年度から始まる予定の助成金の話なども聞けて(といっても今回の選挙がらみでどうなるかわからないのですが)、とても有意義な時間を過ごすことができました。お話のあとは、現地も見ていただき、次の視察地である、北信の高山村へとむかわれました。

 これからまた、しばらくは、視察の受け入れが出てくるかもしれません。

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ドキュメンタリーは原発の真実を語らない 「希望の国」 園子温監督

 いや~すごい映画でした。時事ネタで園子温作品としては今いちという前評判だったので、あんまり期待せずに見に行ったのいですが、率直に「とんでもなくよかった」です。

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 園子温監督の作品は、多分私ははまってしまうだろうと、ネット情報などから予感がしていました。なので、「愛のむきだし」あたりまでは敬遠していたのですね。しかし、「愛のむきだし」を見に行ってしまって、ほかの作品も追いかけて、今は見事にはまっているわけです。

 そして、今回の作品。題材が題材だけにどう料理するのかという点に、興味は行くわけです。でもね、しっかり園流に料理されてるんですね。随所に毒がもられていて、素晴らしかったです。これだけ作家性をしっかり出せる監督というのも、日本では稀有の存在ですね。

 この作品公開に先立って、宮台真司さんと対談などしていて、その中で、ドキュメンタリーの罪を語っていました。原発の問題をドキュメンタリー撮ることは、真実を切り取るというイメージだけで、本当の真実は、フィクションでしか描けない、というようなことをしきりに言っていました。この映画でそのことを見事に果たしていると思いまうす。

 また、あまたの原発映画(今のところ、ドキュメンタリーが圧倒的に多い)が、ある一定の正義の視点から作られていて、なんとも読後感(鑑賞後感とでも言えばいいのか)が悪いのだけど、この映画では、そういったところがとっても上手に処理されていて、そんなところがとてもよかったです。

 例えば、酪農家の若い妻が、妊娠している設定なのですが、非常に、過剰に放射能に対応している。その町で一人だけ、宇宙服のような格好で歩き、話題になってしまう。かかりつけの産婦人科の医者は、マスコミに出ている医者が嘘を言っていると認めながら、放射能恐怖症であることを告げるんですね。

 そんな感じで、過敏に反応してしまう人も、周りから同調圧力をかける一般ピープルの存在も、相対化していきます。この辺はドキュメンタリーの善⇔悪構図では描けないところではないでしょうか?たぶん脱原発派からは「お前はどっちの味方なんだ」と攻撃されるところでしょうが、現実はそんなにすっぱりわりきれるものではないのです。この辺の描き込みはお見事です。

 そうですねぇ。それと、園ワールドも随所に出てきます。「自殺サークル」での54人の女子高生が手をつないで、ホームから電車に飛び込むシーンや、「紀子の食卓」でレンタル家族がだんらんするシーンや、シュールなシーンを盛り込むその趣向。ここでも、大谷直子演じる、痴呆症の母親が町をさまよう場面で、畜舎から放たれ野生化している牛やヤギのあいだを徘徊しているシーン、津波によって空中にとどまっている、ダリの絵のような家屋(斜めに傾き、家の「底」が見えている)の前でプロポーズするシーン、そう言ったシュールなシーンが登場します。

 もちろん、庭の真ん中や、畑の真ん中に、立ち入り禁止のバリケードが出来ること自体、シュールです。まるでカフカか何かの世界です。

 思うんですが、被災地では、現実があまりにもシュールであるということなのでしょう。被災地=園ワールドなのですね。

 ここから完全にネタバレですが、展開から十分予想できるものなので(まあ、ベタという捉え方もできてしまう)、書いてしまいます。ラストに、「愛があるから大丈夫」という言葉が語られます。これは本当にベタな結末と言えてしまう。

 しかし、一応、弁護させていただきます。「愛」のありかたというのは、園監督の大きなテーマの一つであるのですね。「愛のむきだし」では、聖書まで持ち出して、愛を語っています。「紀子の食卓」でも、レンタル家族を通じて、一般的な、常識的な家庭のもつ家族のだんらんに象徴される、家族愛のイカサマ性や虚構を、するどく描き出しちゃってますし。

 なので、ここで「愛」を持ち出すのは、深~い背景があり、意味があることなのです。園作品を見ていない方は、過去にさかのぼって見てみてください。この映画の意味もそこから立ち現れてきますから。(ただ、「冷たい熱帯い魚」だけは、レンタルDVD店で自主規制かかっています・・・怪しい中国のダウンロードサイトで全編見ることはできます、ただしセクシーなシーンは中国の映倫?によってカットされてますが) 

 そして、まあ、酪農家ということで、冒頭から容易に予測できるんですが、家畜の殺処分のシーンも出てきます。ただ、ここで園監督は自主規制してしまっています。例のごとくの残酷で、血まみれのシーンは出てきません。たぶんこの映画をできるだけ多くの劇場で上映したかったんでしょう。R指定になってしまえば、「冷たい熱帯魚」と同じ、僅かな劇場でしか上映できない&レンタルDVD店の店頭にない、という憂き目を見てしまいますから。というわけで、園監督の持つ、「美しい残酷」という芸術性は犠牲になっています。

 まあ、とにかく機会を作ってみてください。あとにもさきにも、「フクシマ」を描ききれてるのは、この映画だけでしょう。そういう映画です。

  

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