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2013年1月

かわいい仔鹿・・・ですが、実は胃袋へ

 先日、この近辺をウォーキングしている方から、「シカがネットに絡まってるよ」とご注進がありました。見に行ってみると、

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 こんな感じで、たぶんまだ斑点が消えたばかりの若いメスです。一番目の囲いを飛び越えようとして、2番目にあった頑丈なものに、ぶつかり、はねかえって、ネットに足が絡んでしまったようです。まあ、鹿害に悩まされてる土地柄ですから、保護しようというような方向には思考がいきません(苦笑)。

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 ピューピュー啼いてて可愛いんですが・・・。近くによれば頭でも撫でられそうでした。

 絡まった足が不自然な方向に曲がっていたので、多分折れています。こんな時に、直接手を下してくれる、地元のおじさんに連絡し、無事(?)、処分されました。こういう時、シカを裁くことを、「料(りょう)って」というんですね、地元では。

 お肉は、「普段の半分くらいしかとれない」とのことでしたが、おすそわけをいただき、鹿肉カレー・・・。圧力鍋での上手な調理法も教えてもらって、美味しかったァ~です。

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諏訪の酒 真澄  セラ真澄というショップ

 まちミュー諏訪のガイドブックの関係で、諏訪の酒造会社真澄のショップにおじゃましました。

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 冬の雨の日だったので、ちょっと足元が不安です。何年か前に、大型トラックが突っ込んで、結構破壊されてたのですが、蘇っています。なので新しい店構えになっています。中は非常に「おしゃれ」な作りで、ショップディレクターの宮坂さんのセンスが光ります。ここは試飲の部屋、ティスティングルームと表示が。

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 併設のギャラリーはこんな感じ。

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 とても、いい感じですね。老舗の雰囲気がよく出ています。諏訪の文化発信のスペースにしたいとか。さっそく、2月の初めには古本をメインにしたイベントが開かれます。先日は丸山珈琲の方の茶話会のようなものもありました。

 古本のイベントはこちらです。

 http://www.cellamasumi.jp/news/archives/000490.html

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 談笑する、うちの代表と宮坂さんです。何かいい形でつながれれば・・・と思っています。

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仔ヒツジの作業

 第1弾のヒツジが生まれて1週間。いろいろな作業が始まっています。まずは、断尾と去勢。オスメス1頭ずつなので、1頭の去勢と2頭の断尾です。こんな器具を使います。

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 これで、輪ゴムの太い様なものを尾にはめて、そこから先に血液が行かないようにし、腐らせて落とすのです。去勢も同じ原理。ただ去勢の場合は、袋の方に、睾丸をうまく押し込まねばなりません。これが意外に難しい。男性ならわかると思いますが、ヒツジも一応、何をされるかビビるので、お腹の方に睾丸が引っ込んでしまうんです。「縮こまる」ってやつです。これを袋の方にしごいて、戻らないうちにサッとはめるのですね。

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 そんでもって、無事終了したら、ご褒美に哺乳します。何ともなついてきて、可愛いんですよね~~。

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生命賛歌でさえこの現実は乗り越えられない!? 「ふがいない僕は空を見た」 

 本当にこういう映画を観るのは大変です。名古屋によく行くのだけれど、今回タイミングが悪く見られなかったわけで、たまたま静岡の親戚に行く用事ができ、静岡でやっていたので、見てきたというわけ。

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 こう言ういい映画を観る環境がないのが田舎の最大の欠点かな。あとは満足してるんだけれどねぇ。

 お話の主人公は、どこかの地方、またはいわゆる「郊外」に住む、高校生。ふとしたきっかけ(ここではコミケ)で、コスプレ大好き主婦と知り合い、不倫関係に陥ります。まあ、お小遣いをもらって、その主婦の言うとおりにコスプレをして・・・といった流れなのですが。

 そして彼や彼女の住んでいる場所の近くには、貧困の象徴としての「団地」があるのです。ここらは本当に象徴として・・・なので、なんだかスラム街のように描かれています。現実、どうなのかな?ここにこの彼の友人が住んでいます。この「団地」、なんだか日本の現状のメタファーにもなってるかなと・・・。

 監督はタナダユキ。「百万円と苦虫女」でも示されていますが、「どうにもならないことはどうにもならない」という冷徹なまでの視点、これが底流に流れているんですね。団地という貧困の象徴(これはまるで階級であるかのように描かれます)から、逃れるには、勉強を頑張って、上の階級に上昇するしかない。あ~切ない・・・けれどたぶん現実。

 そして、彼と彼女の情事の画像や映像が、ちまたに出てしまいます。ここでそれをバラまいているのは、仲の良い彼の友人でもある、団地住まいの高校生だったりする。それもやけにイキイキとやってる。でも、ありがちですよね、こいういうの。多分誰も信じてはいけない、そんな世の中になってきてるんでしょうね。

 で、この友人の高校生は両親は家出し、ひとりで学校に行き、バイトをしながら、徘徊するおばあちゃんの面倒を見ています。まるで○重苦で、ヘレン・ケラーみたいな人生、それも人生のほんのはじめから。もちろん財布の中も、冷蔵庫の中も、いつも空っぽです。

 対して、コスプレ主婦はなぜこういうことをしているのかというのも、描かれます。子供ができないで、不妊治療している。それも本人の希望というより、姑の手前という感じ。姑から、「三年子無しは去れ」なんていう言葉も出てきたりして、とにかくきつすぎる。その主婦は「現実見なくていいから」コスプレしてるんだといいます。まあ、コスプレしている人には、全てではないでしょうが、こういう人もいるのでしょうね。

 あの「桐島~」よりもきつい、今度は大人の世の中の救いのなさが描かれています。

 最後に、その彼の母親(助産婦)が赤ん坊を取り上げる場面が出てきます。普通なら、これが生命讃歌という感じで、わけわからずも、ハッピーエンドという感じなのだろうけれど、そこに流れる冷徹な思想は、「そんなもんじゃ、救われねぇよ」と突き放してるようにも見えるのです。「百万円~」で、恋人との生活を捨てて、旅立つ苦虫女(蒼井優)が、追いかけてきた恋人に結局会えなくて、もしかして彼が追いかけてきてくれるというほのかな希望をちらつかせながら、最後につぶやいた言葉、「そんなわけないか」と同じです。「どうにもならないことはどうにもならない」んですね。

 ただ、残念なのが、あれだけベッドシーンに時間をかけてるのに、夫婦間のおざなりなものと、愛人とのあいだの愛のあるものとの描き分けが平板で、ちょっと説得力がない感じになってること。これほんとに残念なところです。これがきちんと描けていたら・・・日本映画史上に残る映画だったのと思ったりして・・・。もちろん自分のMY映画史上に残る映画です。本年度ベストワンかもしれない。

 R18指定だけれど、あのくらいのラブシーン、今の子供、全然平気じゃないかなぁ。高校生にこそ見て欲しい。そう思いました。

 

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本屋という仕事は生き残れるのか? 「本屋は死なない」

 とてもさっくり読めるような本ではない。石橋毅史さんの「本屋は死なない」という本だ。スリリングな題名とは裏腹に、じっくりと構えて読むにふさわしい、重厚な本だ。

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 いわゆる業界本でもある。全国のこれぞと思うような書店の諸店員を訪ね歩き、丁寧に会話をして、その思想のようなものを取り出してくる。なかなか粘りのある取材で、非常に力のあるライターだと思った。「この本屋は素晴らしい」というような賛美を並び立てるのではなく、ある時は赤裸々な先入観をもち、またある時はリスペクトを引っさげて、逢いにいき、思う存分言い分を聞いてくる。

 たとえば、業界では有名な和歌山の山の中のイハラハートショップ。店主は、アピールのうまいたくましい女性という、多少皮肉っぽい先入観を持って取材をし、そのイメージのまま話を聞いていく。そして、逆に、パワーはあっても実は空回り気味の彼女というのを、みごとに描いて見せるのだ。筆者の持っているある種の書店観を満足させるか否かで、本屋の価値を推し量っていくのだ。ある意味潔い。それにしても、熱い。本屋を残そうと動いている人の熱いことったらない。それを感じて欲しい、そういう本だ

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ヒツジが産まれています

 さあさあ今年もやってきました。ヒツジの出産シーズンです。第1号(2号も?)がおととい産まれました。オスとメスの双子です。

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 このお母さんヒツジは、毎年お乳が出ません。今年も相変わらず出ないので、人工保育となります。といっても哺乳するだけなので、お母さんと一緒にすごします。お乳は一番立派なんですがねぇ・・・・、出ないんですよ。マッサージとかもするんですけど。

 で、哺乳しているとこういうことになります。

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 もう一頭のお母さんということになるんですね。

 これから離乳まで3ヶ月。長い仕事の始まりです。うまく育てよ。

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田舎暮らしの厳しさ

 といっても、私が今ところを選んだのが悪いのですが、集落にわりと近いのですが、周りに家がありません。分譲地や、何軒も家が建っているところはいや、まして別荘地なんてもってのほか・・・という結果がここになったわけです。

 で、今回のような雪が降りますと、全く除雪がこないんですね。道路工事とか、何らかの工事、伐採なんかやってると、その業者が仕事のために除雪してくれるんですが(ここ何年かは幸いいろいろ工事があった)、そういうのがないと、きません。

 で、こうやって自分でやるしかなくなります。

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 当たり前なんですがね。

 今回は、60センチ近く積もったので、車で走ってもおなかを擦っちゃうくらいでした。特に用事がなかったので2日間車で出られない状態。さすがにまずいので、集落の一番上にあるハウスのところまで、約500mくらいを除雪しました。

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 これで、交通確保。

 で、感じた事は、体力の低下です。10年位前に、富士見で1mくらい積もった時があったんですが、あの時より、除雪がはるかに大変でした。その頃は手仕事だったんですが・・・。もちろん、場所も違いますが。

 田舎暮らし、それも、やたらつるまない生き方をしてると、こういう機械も必要なんですね。う~~ん、考えちゃいます。

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スーパーカブがやってきた そして考えたこと

 年末に車がいかれちまいました。まあ、その前から、よほど鉄道でのアクセスが悪くない限り、どこに行くにも鉄道やバスを利用していたことと、この車が行かれたら車はやめようと思っていたので、すっぱり廃車にし、車をやめました。

 で、稼業の配達はしなければなりませんので、前々から欲しかった、ホンダのスーパーカブを物色。ちょうど塩尻の方がオークションに出していて、程度も価格も申し分なかったので、お願いすることにし、この度めでたく手もとに届いたわけです。

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 なかなか親切な方で、有料ですがお安く配達もしてくれ、簡単な整備もばっちり、エンジンをかけた限りでは、かなりお買い得の品物でした。

 さっそく、ナンバーもとって、まあ、冬の雪が降った時にはたぶん乗れないでしょうが、私の原付ライフが始まったわけです。といっても、若い頃に一度2年近く仕事で乗っていたので、勝手は承知してるんですが・・・(といっても銀行マンではありません、念のため)。富士見町というプレートがいいでしょう?

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 でね、前々から思っていることがあって、それを書かせていただきます。地域づくりや市民活動をしている方って、なかなか忙しいじゃないですか。あっちで会議、こっちでイベント、いつでも連絡が取れるようにしておかねばいけない、などと、ジャパニーズビジネスマンみたいにならねばいけない・・・なんて、感じていました。

 そう、私もそれなりにそう言うふうでしたから、わかります。電車や歩きだと、ほんとに活動範囲が限られてきますからね。でもねぇ、携帯電話の基地局に反対している人が携帯電話で連絡をとっているなんてのが、当たり前にあるわけですよ。それだけ動いていると、携帯電話で連絡を取れないと都合が悪いわけです。

 新エネルギーとかエコロジーなんてのたまっている方が、一日中車で飛び回っていたり。そんなこともあるのですよ。もちろん町外へも車ででかけるわけで、ガソリン代も相当かかる。

 携帯電話ですぐ連絡が取れないような人、車ですぐ駆けつけられないような人には、いろんな情報が入ってきませんから、だんだん疎遠になったりもする。

 この便利な道具は、そんな道具になってるような気がするんですね。

 私は何年も前から、携帯電話持ってません。一番持ってて欲しい人が持っていない、なんて言われたこともありましたが。

 そして、今回、車をやめて、歩きと電車とバスに頼っていくことを選びました。これで、地域づくりの活動に多少支障が出るでしょうが、それを選ぼうとすればできるんです。こうやって一つずつ、便利なものをやめていくこと。これが結構できない。1日に出来る仕事がかなり制限されてきますから。

 例えば、岡谷で打ち合わせをして、辰野町の小野に行って会議に出る。みたいなことでも、車を使えば、午前中に終わるけれど、電車やバスを使ったら、ほぼ一日がかりだったりする。

 このジャパニーズビジネスマン的なものを、支えている気持ちというのは何なんだろうと思います。たぶん、友達といつもつながっていたい、とか、できるだけ多くの事業とつながっていたい、自分を大きく見せたい、大きな事業をしたい、みたいな自己実現欲とか自己顕示欲の一種ではないかと思います。

 降りようよ、みんな。そんなところから。

と最近、とみに思います。

 

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正月からこんな映画・・・てか!? 「カミハテ商店」

 「ベンベンベン ジャカジャカジャカジャン ベンベンベン ジャカジャカジャカジャン」琵琶法師が奏でているような、暗い感じのテーマ曲が、頭から離れません。正月から自殺の映画です。

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 高橋恵子が老けメイクで、やる気のない初老の女に挑戦(?)しています。その上、なんか知らねどコッペパンを焼いてるんですね。場所は山陰の町とは隔絶したような小さな漁港。ここで、主人公の老女(ちと無理があるかな)が、おんぼろの商店を営んで(?:といってもお客は来ていないみたいに見える)います。母親譲りのコッペパンを焼いてるのです。

 で、いつしかその漁港のそばの断崖が自殺の名所となり、自殺者がぼちぼち訪れるようになり、この商店のコッペパンと牛乳を買って、死ぬ間際の「最後の晩餐」にすることがネット上で広がっていきます。

 それで、この漁港には、町からバスが通じているのですが、これがクネクネとした海岸沿い(といっても山越え)の道を、かなり長時間かけて、カミハテ(「上終」と書く)まで走るのです。

 まあ、この老女は自殺者を止めるとか、そういうことは一切しないんですね。代わりに、断崖に飛び込む時に揃えてある靴と、飲み終えた牛乳瓶を、翌朝回収しに、断崖まで行くんですね。なぜ、そんなことをするのかということは、映画の中でだんだん明らかにされていきます。一回だけ、子連れの自殺志願者を警察に通報するのですが、保護されて、警察から家族に渡されるその時に、電車(だと思う)に飛び込んで、結局自殺してしまいます。全編救いがないんです。まあ、キャッチコピーが「死にたい人は・・・・死ねばいい」ですからね。

 「自殺」に対して、価値観云々はとりあえず置いといて、観る必要があるかもしれません。

 私は、この映画、自殺自体を描いてはいるのですが、なんだかこのカミハテという地区が、あの世とこの世の境のような、そんなメタファーを感じました。この世の「町」から、あの世の入り口のカミハテまでバスが運んでくれる・・・みたいな。

 一種の寓話ですね。

 カミハテ商店は、地獄の門で、高橋恵子はその門番のようで・・・・。あのけだるさや居心地の悪さは、そうとでも思わないと、いられない感じですね。

 もうひとつの「おくりびと」のように、まあ、裏のおくりびとですが・・・。

 そして、町とカミハテの距離が、どうみても長い。比喩的ではあるのですが、長い。ここを超えてこないと、(東京からとかだと本当に長い)自殺は遂げられなかったりする。自殺なんてどこでしてもいいのですが、カミハテが記号として、目的地として、立ち現れてくるような、そんな感じです。

 その距離や時間はなんなんだろう・・・・と、ちょっと考えてしまったわけです。

 しばらく残りそうな映画でした。

 

  

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「自由生活」 哈金(ハ・ジン)というすばらしい作家

 アメリカに渡った中国人移民たちの物語です。。移住者から見たアメリカ社会。それを時系列で丹念に描いていきます。

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 主人公は、もとは大学教授(中国)というインテリでありながら、アメリカでは守衛や飲食店のスタッフなどとしてコツコツと仕事をしていきます。そして飲食業で独立し、小さな成功を治めます。そんなささやかなサクセスストーリーを紡いでいく中で、もともと目指していた「詩作」から遠ざかっていく自分に気づき、芸術にたずさわることと、現実に生きることとのギャップに悩んでいきます。

 このお話、なんていうか、中国移民に限定される話ではなく、世の中には同じような状況が、たぶんあちこちにあって、それぞれのケースは、この小説のような紆余曲折に溢れているのですね。例えば、「田舎に移り住んだ I ターン者」なんてのも、同じような境遇かもしれないのです。

 もちろん中国移民だけの「世間」が出来上がっていて、その中に、天安門事件に批判的な者もいるわけだし、現政権(中国の)に対して愛着心を感じている者もいるわけなんですね。そのあたり、「亡命」というわけではないけれど、それに近い思想や状況の者もいたりして、そういうところは、共産主義・資本主義という思想信条が、生活に及ぼす影響というものを強く感じさせてくれます。これは、日本に住んでいては、よほどのことがない限りお目にかかれないものです。

 分厚く、2冊の長い著作ではありますが、とても、読みやすいです。しかし、内容は濃いんですね。著者の自伝的要素も強く、その心の葛藤、故郷に対する複雑な思いが交錯します。また、アメリカに順応する者、できない者、中国に帰る者、それぞれの思いが、絡み合い、ある者とは友人となり、ある者は裏切り者となり、ある者は敗北者になっていきます。そういった移民社会のすべてを切り取って、淡々と描きます。これらの描写によって、「自由とは何か」ということを、力強く描ききっています。すばらしい小説でした。

 ひとつ。本の帯に「村上春樹と人物の描き方が似ている」云々とあり、そんなこともあり、装丁が「ノルウェイの森」と同様に、上巻が赤一色、下巻が青一色となっているようです。小説の内容が充実しているだけに、この売り込み方はいただけない。というより、ハ・ジンに対して失礼でしょう。

 昨年ノーベル文学賞をとった莫言も、新しい小説家のパターンとして、次のように褒めて(?)います。

 「哈金(ハジン)は英語で創作を始めた人なんです。中国語では書かない。英語で中国のことを書いているわけです。亡命というのとは違いますが、流亡の文学という形で祖国のことを書いているわけです。暮らしている環境は外国にあって、しかし書かれている内容は中国のことである。彼らは現在の自分たちが住んでいる場と記憶の中の中国というものを対照させながら、その中から新しいものを見出して、鮮明な違いというものを拡大して見せてくれる。そういう意味では、我々が中国で書いてきた作品の中では、必ずしも明快に見られなかったような部分というものを、新しい環境に身を置くことによって描いてみせている。」

 長編が苦手な方には「待ち暮らし」、これも大変面白いです。また、短編もなかなか、「すばらしい墜落」。悲喜こもごも、トホホな移民の実態も出てきて、これも面白い。今、一番おすすめの作家です。

 

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ヒツジの出産間近

 いよいよ1月も半ばになりました。そろそろヒツジの出産が近づいてきました。

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 初期の頃は、お腹が膨らんできて、妊娠したのがわかるという程度ですが、出産が近づいてくると、お腹は垂れ下がり、いろいろと兆候が現れてきます。

 まず、お乳が張ってきます。後ろから見るとミルクタンクという感じです。量はあんまり出ないらしいですが、乳牛のように立派になります。そして、乳首の部分がピンク色に変わってきます。そうなってから、群れから離れて一頭で座っているようになり、2~3日すると、誕生になるのですね。

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 昨年は、1月から4月までの期間に出産しました。分散すれば、楽かなと思ったのですが、かえって大変でした。なので、今年はその時期は少し大変でも、集中させれば・・・と1月、遅くても2月に生まれるように種付けをしてみました。といっても、同じ柵内に放しただけの、自然な種付けなのですが・・・。

 来週には、最初の誕生をお知らせできそうです。

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冷え込んだ朝に   氷(?)のいたずら

 今年の冬は寒い!!

 このところ、特に冷え込んでいます。今朝の通勤(帰宅)途中の道で、こんなものを見つけました。

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 この白いのは、たぶん霜ではないかと・・・。白い輪野ような真ん中には何もありません。白い輪の右側に、融けずに残って、車のタイヤで押しつぶされたか何かして、くっついてしまった氷状の雪があります。

 どうなれば、こんなふうになるのかは、よくわかりませんが、たぶん右側から微風があって、氷の冷気と、降ってきた霜とが何らかの作用をして、こんな形になったのでしょう。とっても美しいです。

 で、これがあったのは、諏訪の文化センターの中庭のアスファルト。こんな場所です。

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 自然の造形、不思議ですね。

 

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これも6次産業!? 出張お餅つき

 ステップアップゼミでは、伝統的な暮らしの道具を集めています。今回、とある会社さんからお声がかかりまして、お餅つきの道具をもって、出張餅つきをやってまいりました。せいろ、釜、石臼、きねとのし台なども木製のものを揃えています。

 まずは、朝早くから、準備です。

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 この日は、臼を2つ使って、6臼つくという注文でした。甲府の方なのですが、日陰が多く、結構寒かった。

 で、いつもの薪と違って、ガスで準備だったので、なかなか蒸けないというアクシデントもありましたが、これが結構盛り上がった。

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 会社の仕事はじめに、こういうイベントをやったということです。私たちは仲間5人でチームになり、それなりの和風の衣装も着込みました。

 なんと外資系の会社とかで、ドイツの方(重役さんだそうです)もお餅つき。パワーが違いました。

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 一応、お仕事としてやらせていただきましたが、こういうのも、6次産業(?)コミュニティビジネス(?)なんでしょうか??

 もっと社員の方たち、しらけてるかなと思ったのですが、以外に楽しく過ごされてたようで、私たちも楽しかったです。

 来年も依頼が来るといいのですが・・・。

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時間が経ってしみてくる 「パーマネント野ばら」

 昨年暮れに観に行った映画「桐島~」、同じ監督だとかで、2本立てのようになっていたので、こちらも観てきました。「桐島~」のインパクトが強かったので、心に残らないかなと思っていたのですが、時間が経つにつれて、なんだかじわじわとしみてきたんですね。

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 主演は、菅野美穂。脇を小池栄子、宮脇千鶴、そんでお父さんやお母さんの役で、宇崎竜童、夏木マリとなかなか個性派ぞろい。

 この映画、原作は西原のちょっと不思議なギャグ漫画なので、どんな仕上がりになってるのかなと結構興味をもって見たわけです。で、結果、漫画を読んだとき、なんだかわからなかった登場人物が、どういうことだったのかと、はっきりして、漫画と映画で補完し合ってる感じ・・・かな。

 お話は、海辺の田舎町で、パーマ屋を営んでいる母親のところに出戻ってきている主人公(菅野美穂)が、お客さんのあけっぴろげなおばちゃんたちの中で、けなげに生きているっていうような感じです。

 まあ、最初は掃き溜めに鶴というような雰囲気で描かれます。で、菅野美穂っていう女優さん、なんだかうまいんですよ。そのけなげなかんじや、なんとなく悲しみを背負っているような感じが。セリフや説明的な描写は少なんですが、それをじわじわっと演技力で表しちゃってるというか、いや~、ちょっとやられました。

 で、恋人として出てくるのが、江口洋介です。最初からなんとな~く、「あれっ、これって・・・」と、匂わすような感じやシーンがあって、なんだか不思議な存在なんです。そう最後にはっきりするのですが、主人公の心の中にいる、思い出の中にいる、そういう恋人なんです。ここで、原作でなんだかわからなかった場面が、そういうことかと納得できたんですね。

 で、そんな叙情的な場面と、西原特有のお下品なギャグが、映画の中で対比的に、ちょっと対立した形で描かれていきます。「チンコ」という言葉が連発されたり、港で漁師に主人公がからかわれる、「新しい男何人くわえ込んどる」みたいな。

 この辺がウ~~ンと思うところなんですが、ラストシーン近くのある場面で、「な~るほど」そういうことだったんだと、落ちる場面があるんですね。

 主人公の恋人絡みで、大きなどんでん返しがあるのですが、それよりも、この「な~るほど」と思うどんでん返しの方が、私にとっては、大きく心に残りました。

 口の悪いおばちゃんたちの中で、それを和らげる一服の清涼剤のような、主人公の存在が、実は、そのおばちゃんたちに、逆にやさしく包まれていた事がわかるんですね。それも、短い一言のせりふと、ほんの数秒のシーンで。ここはなかなか見ごたえがありました。監督本当にうまいようまい。

 最後まで見終わると、恋愛のひとつの形を昇華させる純文学になっていますし、もう涙ちょちょ切れる名作なわけですよ。この映画、傑作です。

 そして、この映画、いわゆる「地方の疲弊」映画でもあるんですね。この海辺の町もどうしようもない。映画の中で、「出来のいいやつはみんな出て行ってしもうて、残っているのはカスばかりやき」なんてセリフもでてきます。

 それはさておき、菅野美穂の演技、はかない感じの存在感はものすごいです。一気にファンになっちゃいましたね。悲しいまでのそれを味わってみてください。小池栄子もなかなか。博幸な女性やあばずれっぽいのをやらせたらピカイチですね。

 ちょっと前の映画ですので、DVD出てますから。

 

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あけまして おめでとうございます

 今年もいよいよ始まりました。

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 ステップアップゼミ、御射里の会、今年は動きますよ~。ガイドブック事業の拡充、御射山神戸の活力アップのための新プロジェクト、いろいろなプロジェクトが目白押しです。

 浮き足立っているようなNPOへのマーケティングの導入、そして、フェイスブックやツイッターといった道具に振り回されることなく、昨年評価された、地に足をつけた活動をマイペースで続けていきます。

 なんも売るものがなくてもいいんです。無理に若者なんて呼び込まなくてもいいんです。御射山神戸は御射山神戸。それだけです。

 今年も、こんな泥臭いNPOへの応援 o(^o^)o よろしくお願いします。

 

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