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本屋という仕事は生き残れるのか? 「本屋は死なない」

 とてもさっくり読めるような本ではない。石橋毅史さんの「本屋は死なない」という本だ。スリリングな題名とは裏腹に、じっくりと構えて読むにふさわしい、重厚な本だ。

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 いわゆる業界本でもある。全国のこれぞと思うような書店の諸店員を訪ね歩き、丁寧に会話をして、その思想のようなものを取り出してくる。なかなか粘りのある取材で、非常に力のあるライターだと思った。「この本屋は素晴らしい」というような賛美を並び立てるのではなく、ある時は赤裸々な先入観をもち、またある時はリスペクトを引っさげて、逢いにいき、思う存分言い分を聞いてくる。

 たとえば、業界では有名な和歌山の山の中のイハラハートショップ。店主は、アピールのうまいたくましい女性という、多少皮肉っぽい先入観を持って取材をし、そのイメージのまま話を聞いていく。そして、逆に、パワーはあっても実は空回り気味の彼女というのを、みごとに描いて見せるのだ。筆者の持っているある種の書店観を満足させるか否かで、本屋の価値を推し量っていくのだ。ある意味潔い。それにしても、熱い。本屋を残そうと動いている人の熱いことったらない。それを感じて欲しい、そういう本だ

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