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「はなぼん」 小布施の新しい風

 表紙のインパクト、内容のインパクト、申し分ないかもしれない。昨年、ライブラリィオブ・ザ・イヤーを獲得した、小布施町図書館「まちとしょテラソ」の元館長、花井裕一郎さんの「はなぼん」だ。
 公募館長として赴任して、3年で大きな賞をとってしまった、その奮闘記だ。まあ、こう書くとごくごく平凡な成功譚のように聞こえるかもしれないが、どちらかというと、今の図書館が持っているあがきのようなものが、逆照射されているように私は感じたのだよ。

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 まあ、さすが目立ってる!!ちゅう表紙なわけで、また、これも花井氏のマネジメントの手のひらなんだろうなと思った。

 小布施図書館の今は、従来の図書館にある「本」を中心にすべてが回るという部分を、とことん排除していった結果、といった感じなのだよ。だから枠なんて、外れすぎるほど、外してあるし、考え出された一つ一つのプロジェクトは、シャープで都会的なのだね。まあ、これがテレビ業界で映像を相手に、視聴率を稼がれていた、そんな経験がものすごく生きてるっていうことかと思った。

 富士見町からも、一度視察に行っている。その時に、どうも小布施町から、図書館を建てるにあたって、視察に来たようで、こちらの担当者から「あっちから視察に来たような図書館に視察に行くのか」と、鼻で笑われたのを、覚えてるんだよね。こう言う態度が良くないわけで、視察に来た図書館(といっても図書館建設協議会かなんかの小布施町民だったと思う)に、あっちゅう間に、先を越されちゃうわけ。

 まあ、ただね、手馴れた方が、あの小布施でやれば、成果が上がらないのがおかしいくらいのことで、視察に行っても、ほぼ参考にならないっていう感じはした。これは、あの豊田市立図書館が参考にならないっていうのと同じレベルかな。滋賀県の能登川図書館野ような感じ(何年か前のライブラリィオブ・ザ・イヤー)の取り組みなら、 みんなで努力して、平凡な図書館員でも頑張ればできるというような雰囲気だったけれど・・・。

 だってね、前に県内の図書館員の研修会ってのに、参加したことがあるのだけど、実習でツイッターのアカウントを取るという講義で、ほぼ全員、うまくできないんだから・・・。この程度の行政職員で回している図書館ってのは、何なんだろうね。i-Padからツイッターからフェイスブックから使いこなす、人脈抜群のカリスマ館長にかかったら、かないようがないでしょ。

 なので、こういった本で刺激を受けて欲しいところ。

 ただ一言、花井さん、「小布施だからできた」という言い方にかなり抵抗があるようだけれど、やはりね、「小布施だからできた」と思うよ。それだけは反論したい・・・かな。

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