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「愛 アムール」 う~~ん

 アカデミー賞の外国語映画賞。このところ、まあ、外してないので、見に行くことが多いです。全部見ているわけではないですが、「善き人のためのソナタ」も「瞳の奥の秘密」も「別離」もよかった。観客が入った入ってないは度外視してて、かと言って、○○映画祭批評家賞みたいな難解さも回避してあって、非常に好感が持てるんですね。

Photo

 というわけで、昨年度のもの「愛 アムール」を見に行ったわけです。タイトルに「う~~ん」をつけたのは、外したわけではなくて、考え込んでしまったからでした。往年の名優が演じている(男性の方は知らなかったが、奥さんの方は「24時間の情事」のエマニュエル・リバ)映画で、まあいまリバイバル上映されている「8月の鯨」(これ見に行きたい・・・とっても)のような感じ。年をとった名優の味のある演技・・・ってのがとても印象に残ります。

 で、まあ、日本でこのテーマの映画を作ると、いやにベタなものになっちゃうんだけど、やっぱり外国というフィルターにかけてあると、芸術的に見えてしまうから、不思議。まあ、私の舶来至上主義かもしれないけど・・・。ぽん日人は、外国が好きですから。

 テーマは、長年連れ添ったパートナーを介護する、といった一点。しかし、究極の選択がやけに重い。映画では、さらっと描かれているが、よくよく考えると、えらく重いテーマなわけで、まあ、介護疲れでどうとか、尊厳のあるしとは何かといったテーマが、日常の延長にあることを、嫌でも考えさせるんだよね。

 娘役が、イザベル・ユベールで、またこれがいい味を出してる。ラストで出てくる、両親が住んでいたガランとしたアパートメント、ここに現れ、物思いにふける感じが、しっかり場を締めていました。

 また、この老夫婦の職業が、音楽家で、特に、ピアニストだった妻の教え子が訪ねてきて、介護状態にあった妻が、一瞬プロの音楽家らしい、きらめきを取り戻すようなシーンがあるのだけれど、こう言うこじゃれた演出が随所に出てきて、テーマの重さを忘れさせるんですね。そういう意味でも、全体に流れるものはこう手の映画に描きがちな悲壮感ではなくて、前向きに最後を迎えていく、二人の姿であり、その積極的な姿が、やけに感動的なんです。

 僕たちはどういう最後を迎えるんだろう・・・なんて考え込んでもしまうわけで、もちろん、おすすめです。

 

 

 

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