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朝鮮別荘のはなし

 先日、甲州街道の取材で、塚平で聞き込みをしていたところ、「朝鮮別荘」なる建物があることを知りました。なんとなく蔑称っぽい感じがしたのですが、さらに聞き込んでみました。

 そうすると、持ち主が朝鮮の偉いさんで、日本で伯爵位をもらった、そう言う人の別荘らしいということがわかってきました。場所は富士見ヶ丘。もともとこの地区は、若宮の人たちの畑や、共有林があった場所です。そして、かの小川平吉が、軽井沢のような別荘地を作ろうとして、“開発”した場所です。なので、当時は広大な敷地を持つ別荘しか建っていなかったとか。

 で、見つけました。もちろん持ち主の方の許可を得て、写真もとってまいりました。

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 私有地ですから、みだりに入ることは×です。私は公民館報の取材ということでお邪魔してきました。屋根は直してありますが、中は床が抜けてるような部屋もあるそうです。

 調べてみると、興味深いことも明らかになってきました。この朝鮮の伯爵というのは、宋秉畯(そうたいしゅん)という名で、李氏朝鮮末期の大臣をしていた方です。日韓併合に非常に功績があり、爵位をもらったとか・・・。なかなか複雑な事情がありそうです。もちろん日韓併合ですから、日本では伯爵でも、韓国では国賊扱いになっています。

 その、宋秉畯のために日本政府が建てたのが、朝鮮別荘と呼ばれるようになったようです。そして肝心な宋氏は一度も富士見の地を踏むことなく、別荘は人手に渡ることになります。2代目の持ち主は前田という方で、別荘は前田別荘と呼ばれました。そして、現在は、前田さんのゆかりの方が持っており、となりに家を建て、住んでおられます。

 今、文献などにあたっていますが、文学と結びついた富士見高原に、なんとなくきな臭いような政治的な香りがしていたのですね・・・。非常に面白いなぁと・・・感心した次第です。続報は後ほど。

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