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「まちを演出する」~仕掛けとしてのデザイン~

 まちづくりにおける環境演出とは、どういう概念でどういう新しさがあるのかということを、モデルを示して、解説した本だ。まあ、とにかくデザイン、それも、総合的な演出を伴ったデザインを、空間に施していくこと。そしてそれが、事業化に耐えうる運営の仕組みを持っていること。そのあたりを意識して、最終的には、街を有機的にブランディングしていくことで、、その地域が活性化していくということだと言っている。

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 まあ、途中までは、多少鼻につく様な、こういった話が続いている。今、まちづくり等で、若者が集まるような場所には、このデザインと演出があふれている。そして、いわゆるアート系の感覚というか、そういうものもあふれている。これについて、いかがなものかという気持ちをいつも持っていたのだけれど、この「鼻につく」という感じがそうなのだ。

 しかし、この本を最後まで読んで、気がついたのだが(というより書いてあった)、これは一種に都市化の過程なのだなと・・・。だから都会から移住してきたような若者が、それを一種、ひけらかすような、そんな活動になっているのだなと、合点がいったのである。

 そうであれば、やはりそれは、反グローバリズムの立場をとっている私としては、反「都市化」であり、反「生活のデザイン化」であるべきだろう。そのあたりを、きちんと理論的に整理して、再認識させてくれた本書は、間違いなく名著だと思う。

 やはりそうか、おしゃれとかなんとか言って、田舎にまで、ブランディングやマーケティングを持ち込む輩は、都市化、しいてはグローバリズム化の手先であったのだ。

 もちろん、都市は都市で、そうあらねばなるまい。農村地区ではない、地方都市の市街地では、農的な生産基盤を持たないわけで、士農工商で言わせてもらえば、士工商で生計を立てねばならない。それはそれで、仕方ないことであり、勿論正しい方向だ。しかし、農への、こういうものの持ち込みは、自分の首をしめるに等しい行為ではないか。気をつけたいものだと、心から思った次第だ。

 う~~ん、こういう読み方ができるか・・・としばし納得(苦笑)。演出されてたまるかっ!!

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