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そもそもデリヘルって必要? 問題映画 「暗闇から手をのばせ」

 ハイ、問題作です。いつもと違って松本シネマセレクト上映会場も満員でした。題材はキワ物です。障がい者に対しての性的サービスを提供する業者を描いています。映画では、全国にひとつみたいな描き方ですが、実際には結構あるみたいです。上映会場、一目で福祉関係者かなって・・・いう方たちばかりでした。

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 物語はしょっぱなから、差別の二重構造をうき上がらせながら進みます。ひとつはまあ、障がい者に対する差別。そしてもうひとつは、性的サービスの提供者=デリヘル嬢に対する差別です。社会から差別されるもの同士が、片一方はサービスを受け、もう一方はサービスを提供する。間を取り持っているのは、お金です。

 途中一ヶ所ですが、やりきれない描写が出てきます。お客である障害者から、なにげに「友達になってくれ」といわれ、気が向いたときに、友達として遊びにいったら、その障害者は、障害(難病)が元で亡くなっている。その家にいた、お客の妹に、汚らわしい・・・みたいな言い方をされ、露骨に差別されます。
 

 あ~これって最低・・・。昔の映画ですが、「生きているうちが花なのよ、死んだらそれまでよ党宣言」思い出しました。このお話、実話を基に作られてるのですが、実話では、このサービスをはじめた方は、福祉的な志向性があったようです。映画では、ビジネス・・・お金の亡者的に描かれています。津田寛治好演。

 これこれこうだという感想とか、批評とか、なかなか難しい作品ですね。でもまあ、そういうサービスは、時代のあだ花でもあるわけだし、本当に障害者にとって必要なものなのかは、議論が分かれることと思いますね。一般の社会でも、立派に議論分かれますから。

 まあ、ここで思うことは、障がい者にとって、性的サービスが必要なのか?ということより、そもそもデリヘル自体が必要なのか? つーこんでして、ちょっと問題を矮小化してるきらいもありますが、「悪所通い」なんて言葉もあるくらいだから、表社会と裏社会的な、理解の仕方もできるわけです。

 もともと、障がい者と健常者の間に、なんの差別もなければ、障がい者と健常者が普通に恋愛して・・・なんてことが可能なのだけれど、それができないんじゃないかという立場に立つと、障害者に対する性的サービスは必要という考え方が出てくるわけですね。ここややこしいですが・・・。で、一般人になぜデリヘルが必要かというと、やはりうまく恋愛などができずにいる人がいたり、まあ、中高年で、奥さんとの静的な接触がなくなってきてしまうなんてこともあるわけで、それで必要みたいなことが一応は言えるわけです。これってかなり苦しい意見ですが・・・。

 女性の立場からみれば(というかフェミニズムの立場かな)、とんでもないことかもしれないけれどもね。

 そんでもって、主役の女の子は、グラドルとのこと。ことによると、差別の三重構造といえなくもなくて、複雑な思いで、会場を後にしたのでした。でも、ホーキング青山とかいう役者さん(障害者のお笑いタレントらしい)、いい味出してました。ああいう憎めないスケベおやじ、実際にいそうですからね。

 観たい人と、観たくない人に分かれそう(笑)。

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