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御射山神戸にゆかりの本?「アイ・アム・ヒッピー」

 御射山神戸のはずれ、今、エプソンの独身寮が立っている下の方に、小屋の崩れた跡と、石で作ったカマドのあとのようなものが残っている場所があります。そこに、今から50年前くらいに、ヒッピーと呼ばれる人たち(当時はフーテン族などとも言いました)が住んでいたことがあります。吉祥寺あたりにあった、「部族」というグループの、支店のような形で、「カミナリ赤ガラス族」と自称する人たちが住んでいました。

 その、一種のコミューンに参加していた“ポン”こと山田塊也という方が書いた本、「アイ・アム・ヒッピー」。なかなか面白かったです。

Photo

 当時の運動関係の本をこのところ見ていますが、高度経済成長期というのは、こういったいろいろな事象や、サブカルっぽい文化の萌芽期でもあったんですね。そう言った意味で非常に面白かった。日本のヒッピームーブメントは、政治的なもの、資本主義の進行に伴う様々な“公害”や開発などと真摯に向き合い、反対の運動なども、積極的に関わっていたのです。ただの逃避ではなかった。このあたりも明らかになる・・・・というよりは初めて知った感じです。

 日本のヒッピームーブメントは、海外のものとは一味違っていたんですね。しかし、ドラッグやフリーセックスといった概念もしっかり入ってきていますから、そのへんは同じような感じです。

 それでも、当時の政治活動(というよりテロリズムの走りか)のもっとも先鋭であった、東アジア反日武装戦線などにも、シンパシーをもってたりするんです。そのあたりが非常に面白かった。ヒッピーの代表が書いているふうでもなく、極私的半生記なのですが、その節々に、社会とのあつれきや、日本の社会がおかしくなっていく過程が織り込まれているのです。ぜひご一読を。

 

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