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「選挙2」という映画から何を感じるか。

 相田監督といえば、まあ世界の相田になってしまっていますが、正直まだ見たことがないという状況で、今回この「選挙2」でお初になります。

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 始まってまもなく、しまったぁ~~という感じだったのですね。なんとなくダラダラとした日常生活の描写、候補者が友達かなんかを助手席に乗せて、なんとなくだべっているそんな描写、こんなんかぁ~~と不安に刈られながらも、世界の相田だからこんなもんじゃないだろうとは思ってました。
 で、まあ結論から言うと、期待通りだったわけなんですね。最初の数十分、見る側の問題意識をかく乱しておいて、後半に見事に、テーマを絞って収束させていくんですね。もちろん、観客に“考えさせる”のが主眼なんだと思います。そのあたりが非常にうまい。

 今回は、選挙がテーマなわけで、前作「選挙」では、自民党のお手本のような選挙を戦う山さん(山内さん)を丹念に追って、その全貌を明らかにした(らしい)のですが、今作は、山さんは立候補はしてるんですが、何もしない。選挙はがきとポスターと選挙公報だけ。最後の一日、駅前で街頭演説をして、主張をするだけ。青島幸雄のような戦い振りなのですね。というか、何もやらないんですが。そんなことなので、相田監督は、山さんだけ追っていては映画にならないんですね。いきおい、相手候補を撮影します。朝の挨拶だけしている候補、もちろん「おはようございます」だけ。朝4時から駅前でチラシ配り(といっても政党の)している候補。カメラを手でさえぎって撮影拒否をする候補。こちらももちろん、監督は撮影をやめたりしません。なので候補は、むかつきを露骨に顔に出したまま、有権者と握手なんかしてます。そういうものを撮っていくことで、山さんとの対比で、従来の選挙を相対化し、茶番である事を明るみに出しちゃうんですね。

 そんな中、候補の一人が、山さんにシンパシーを感じて、むなしさを訴えたり、昔の仲間(自民党)が、理解を示したり、そんなエピソードをはさみながら、日本の選挙制度が、政党の中央の選挙(国会議員の選挙)のために構成されていることを、さらけ出していきます。身もふたもない。最近こういう映画多いです。地方議員は地方の住民のためにいるのではなくて、政党というブラックボックスを通して、国会議員のために存在しているのです。

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 いや~面白かった。地方議員必見ですが、富士見の議員さん、何人見たのかな?多分誰も存在すら知らないんじゃないかなぁ・・・・。でも、ほんとに、元議員とは言え、知名度もないのに、選挙カーは使わず、連呼もせず、ポスターとはがきと選挙公報だけで立候補して戦うという姿勢は、素晴らしかった。何に対しても言えるんだけれど「議員の常識」とか「○○の常識」とかからぬけ出さなきゃダメだよね。

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