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「日本人養成講座」 三島由紀夫 古びてると思うでしょ・・・でも古びてないんだなぁ

 この人は本当に誤解されていると思う。クーデターまがいの騒動を扇動し、見事に失敗し、唯一、成功したのは割腹自殺だけというあの出来事が、ただただ極右的なイメージを抱かせてしまっているわけなんです。しかし、その現状を把握する力、先を見る眼の確かさは、誰しも一目置くはずです。そんな中で、文章の読みやすさ、うまさは誰もが一致するところではないでしょうか。

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 今回の本は、昔出した本ではあるけれども、日本人が日本人として何を大切にして、生きればいいのか。右だ左だと言っているうちに、権力者の手によって知識人が絡め取られていくのではないのか・・・など、非常に鋭い論説が続いていきます。まあ、それと唯一の弱点とも言える、「天皇」を巡る所論での舌鋒のにぶりは、たまに傷といった風に捉えるべきだろう。それほど全体の議論の構築力は優れているし、今の世の中に対してさえ、十分な示唆に富むのです。今こそ、読まれるべき本でしょう。

 蛇足ですが、全共闘との対話は、あれだけ立場が違う両者が、論点、視点が、互いに寄り添っていく過程がよく理解できるもので、対立するものが話し合いをすることで、ある接点をもてるんだといういいモデルです。You Tubeで観ることが出来るので、こちらも必見です。

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