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ドキュメンタリーの秀作「陸軍登戸研究所」

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 例によって戦争がらみの映画である。陸軍が極秘のうちにさまざまな実験や研究をしていたのが、川崎の生田にあった登戸研究所であったというドキュメンタリーだ。まあ、ご他聞にもれず、711部隊であるとか、南京虐殺のときのドサクサにまぎれて、人体実験をしっかりやっていた施設でもある。代表作は(笑)、かの有名な風船爆弾。コンニャクイモの糊と、わしを重ねて張り合わせたというあれである。また、占領している地域の紙幣の偽札を印刷したりもしている。偽札作りまでやっていたのだ。もちろん使うということもあっただろうが、大量の紙幣を流通させてインフレを起こして経済を混乱させるというようなことや、パスポートの偽造などもあったらしい。

 まあ、掘り出してくると、人体実験だけでは収まらない、たとえば、軍部と坂田機関、児玉機関(あの児玉誉士夫だ)等フィクサーであったり経済やくざとでも言うような人たちとの関係、軍に協力する企業(ここでは凸版印刷と巴川製紙)との関係など生臭い事実がごろごろ出てくる。結局、戦争というのは、密接に「金儲け」とかかわっているのだ。農家の次男三男問題で耕地がほしかったような話もあるが、占領した土地に、日本人が入れば、そこには莫大な日本人経済が発生し、その経済にかむことで、とにかく儲かるのであろう。そういうことで政商として、軍部にもぐりこむ輩が多かったのだと思う。

 そして、終戦後は、この登戸研究所の職員や所長は戦犯にはならず、所長は巴川製紙の社長となり、紙幣偽造にかかわったものは、アメリカ軍横須賀基地で、朝鮮戦争向けのパスポート偽造などにかかわり・・・と、軍隊にいた軍人は、高度経済成長などに貢献していくことになるのだ。

 結局、今はたまたま戦争をしないほうが儲かるから、戦争にはならず、平和では儲からなくなれば戦争を仕掛けていくというのが、権力者や財界といわれる人たちのやり方なのだろう。そう思った次第です。

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投稿: ミュージックストア | 2014年2月24日 (月) 22時30分

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