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「勝手にしやがれ」 スクリーンでは初めて見る!!

 1月から何ヶ月かに渡って、断続的にですが、ヌーベルヴァーグの名作を上映してくれるらしく、さっそく観に行きました。第1回は「勝手にしやがれ」と「気狂いピエロ」です。2本見るほど時間がなかったので、「勝手にしやがれ」のほうを観たわけです。

Photo

 まあ、白黒で、一種のぶっつけ本番的に撮られたものですから、カメラワークがフラフラと揺らめくんですね。今でこそ、こういう手法は、一般的になっていますが、当時はこれが一種の革命だったわけです。いくら若いとはいえ、ゴダールですから、その斬新さは今でも通用しちゃうくらいのものです。お話は、とにかく車を盗みまくる主人公が、アメリカ人の彼女の前でまあ格好つけるわけです。が、次第に追い詰められていく。最後は彼女に警察に売られて、逃げようとするのですが、撃たれてしまうのです。まあそれだけの映画ですが、パワーがあるのですね。

 駆け抜ける風のような映画で、あっという間の90分。この90分に意味があるというのは、蓮見重彦がゴダールにインタビューに行った時のエピソードであまりにも有名ですが、その意味もしっかりと感じながら、こういった名画を見るのも楽しいものです。

 最後の一言、この彼が「最低だ」とつぶやくんですが、フランス語のわからない彼女には通じない。警察が「通訳」するんですが、「あんたは最低だ」みたいな風に訳してしまう。このラストが、まあ一種のディスコミュニケーション、異文化、異言語間のディスコミュニケーションであり、まあ、私たちがフランス映画を見ること自体も、それであるわけで、何層もの入れ子になっているここがミソなのです。それまで、監督が語り手として、積み上げてきた映画自体も、全部星一徹流のちゃぶ台返しになってしまうわけで、これってすごいことなんですよね。そんなことを思いながら、見終えた映画でした。

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