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モラトリアムはやっぱり先進国病だよね・・・映画「コーヒーをめぐる冒険」

 ということで、「何をやってもうまくいかない」というありがちな映像表現であります。それが、ほぼコーヒーを飲むことであるところがミソ。そして、映画が終わって三々五々帰るか階段で、「やっぱり、パリって感じだね」などと感想をもらしていた若者がいるように(実際はドイツで、都会はたぶんベルリン)、おしゃれ。そういうところから、モラトリアムを描いてるわけで、どう見ても先進国の贅沢な悩み&病いであることを明確に提示しておりまする。

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 物語は、大学を中退してしまっているのに、まだ通っているとウソをつき、父親に生活費を援助してもらっている青年。とくに何になりたいと言うような望みもなく、ダラダラとすごしています。友達とつるんで遊びに行く途中で、高校時代の同級生(女性)に偶然出会い、なんとなくまとわりつかれます。彼女が参加している前衛演劇なんかも見に行ってしまい、彼女の部屋に誘われるんですが、高校時代に肥満だった彼女に冷たくしていたことを、過去の汚点のようにえぐられてしまいます。また、父親にゴルフ場に呼び出され、大学を辞めていたことがばれて、なじられます。その帰りの電車では無賃乗車をたしなめられ・・・といいことはまったくありません。

 あげく、コーヒーを飲みに入ったバーで、またまた飲むことが出来ず、たまたま隣あわせ、有る意味興味深い、ナチス時代の話を聞かせてくれた老人が倒れ、病院に付き添いますが、明け方亡くなります。赤の他人なので名前すら教えてもらえません。で、そこから家に帰る途中で、やっとコーヒーにありつけますが、なんとも「こんな苦々しいコーヒーはない」と言うようなしかめ面で飲み干すのです。

 飢餓も貧困も、戦争も平和も、彼のモラトリアム状態には、何の影響も与えません。ひたすら贅沢な日々を過ごすだけなのか・・・・。投げかけている、問題提起は大きなものだと感じました。

 でもドイツ映画特有の鼻につくようなまじめさが無く、本当にこじゃれたフランス映画のようで、楽しめました。軽い言い方ですみません。

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