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2014年7月

文句なく 今年度ナンバー1 「ある過去の行方」

 ブルージャスミンと2本立てで上映されていたのですが、この2本立ては強力でした。間違いなく、傑作です。

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 この監督、前作「別離」があんまりにもよかったので、今作の公開を楽しみにしていました。期待通り。お話はサスペンス仕立てなのですが、題材はある家庭の崩壊している原因は何だ・・・と言うようなささいなもの。フランスの子連れの女性が、若い恋人と結婚しようとしている。で、そこに前の夫(イラン人でフランスになじめず故国に一時帰国している)が離婚手続きのためにやってくる。二人の子供は、その前の夫との子なのだが、このイラン人の夫になついている。若い恋人には妻がいて、自殺未遂をして、植物人間になっている。一種、死ぬのを待たれているような状態。そんな設定。よくはないでしょうが、ありがちな家庭です。

 で、このイラン人の夫はめちゃめちゃ人がいい。フランス女は自己中のヒステリックな結構ひどい女。美形なんだけど・・・。なんとなくこの家庭の崩壊にくびをつっこんだ前夫がコロンボ刑事よろしく謎を解いていきます。で、この謎「なぜ自殺したのか?」「誰のせいなのか?」を中心に物語が進んでいくようになっているわけなのだけれど、その謎解きはメインのテーマと言うわけでなく、それぞれの心理や、お互いのエゴ、自己保身のようなもの、そういったどろどろしたものが隠しテーマになっていて、それぞれのエピソードが伏線のように仕込まれていく構成が見事です。脚本もこの監督。すごいとしか言い様がない。

 脚本のあやに、それなりに絡んでくる象徴的なシーン。たとえばドンドン泥沼になっていくシーンでは土砂降りの雨だったり、車のワイパーが長まわしで映っている後ろでの会話・・・過去は消されていくのか?それともワイパーで剥き出しにされるのか?みたいな・・・。

 家の壁の模様替えでペンキを塗っていくのは、過去に上塗りしてるだけなのか・・・。

 

 若い恋人が前夫に似ているから・・・・。若い恋人は恋人で、妻の代わりとして心を埋めているのか?そんなシーンが目白押しで、一時も目が話せません。

 

  もう一度書きたいのは、間違いなく傑作と言うことです。

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ウディ・アレン 恐るべし 「ブルー・ジャスミン」

 ちょっとしょっぱいラブコメだったら、ウディ・アレン。まあ、軽く見て、楽しめるようなものが多かったんですが、今回の映画は一味違います。転落していくセレブを描くことで、逆にセレブの狂気みたいなものを浮かび上がらせる見事な演出で、思わずウ~~ンとうなってしまいました。

 

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  話は、だんなが非常に悪いことをしてお金を稼いでいて、セレブになっていた。が、それがばれて(ここにも秘密があるのですが、ネタばれですので伏せます)全てを失って西海岸の妹のところに流れてきて、再起を(と言ってもお金持ちの嫁さんになろうとするのだけれど)図るというストーリー。主演のケイト・ブランシェットが、没落してセレブカン違い野郎になっている主人公の「痛さ」を熱演しています。テーマと言い、カン違い度合いと言い、大衆受けしそうで、痛いコメディーとして、なかなかの出来。描写も細かくて、落ちぶれていく主人公が「脇汗」にじんでいるところなど、思わず感心してしまいました。転がり込まれた妹もなんだか影響されて、セレブ志向(恋人がマッチョ・肉体労働派なのですが)になっちゃうところなんて、悲哀を誘います。

 

  結局、主人公は何かに気づくこともなく、たぶん完全な狂気に陥ってしまうようなのですが、アメリカの持つこの手のセレブの異常さを、あらわしたかったんでしょうね。フランスにあこがれながら、ビックな田舎みたいな存在のアメリカでお金持ちをやるって言うような・・・。一種の成金的なものなんだろうなぁ・・・。面白かったです。今年度3本指に入るかな。

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岡谷の今井 ガイドブック

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 今年度、7冊から8冊程度ガイドブックを作るため、あちこちで段取りをしているのですが、岡谷市の今井地区でも協力してくれる方を探しています。今回、歴史を好きな人を集めて、ポイントを選び、案内をしてくれる方が見つかり、8月から本格的に取材を始められそうです。

 今井は塩尻峠の登り口にあるため、本陣茶屋(参勤交代の殿様が休む茶屋)や穀留番所跡などが残っており、宿場ではないものの、結構重要な役割を果たす場所でした。また、当時の岡谷は今のような広がりもなく、今井が大きな村だったようです。歴史狂いの方もたくさん知ってるとのことで、楽しい取材になりそうです。

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干草小屋づくり

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 この春先の大雪で、干草を入れてあったビニールハウスがつぶれました。このまま、ハウスを再建しても同じことになるのは明白。そこで、足場パイプで雨よけ程度の小屋を作ることにしました。骨格を足場パイプでつくり、木材とジョイントできる金具で、塩ビ波板で屋根を作ります。とりあえず、骨格と屋根の支え部分まで作り、あと一息。ちょっとゆがんでいますが、もともと地面が斜めなので仕方ないところ。ご愛嬌と言うことで、ドンドン作ってしまいます。

 これで、車の廃タイヤの上にワイヤメッシュをのせ、周りをワイヤメッシュと、ビニールシートで覆って出来上がりです。雨に濡れず、風通しがよければ何とかなるので、あとは1年やってみてと言ったところ。ヒツジの餌を自給するのもなかなか大変です。

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辰野町 川島地区でもガイドブック

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 辰野町小野でガイドブックを作った縁で、すぐそばの川島地区でも、ガイドブックを作ろうと言う動きと出会いました。早速お話に伺い、川島地区を見てきました。

 もと中央線の信濃川島駅から、横川と言う川を上ったところに川島地区はあります。奥は行き止まりなので、普通はどん詰まり感が漂っているものですが、川沿いに耕地が結構広く広がっているので、盆地にも見えるようなそんな地形です。で、話題は、ここの国有林の木を、次回の御柱に使うと言うこと。諏訪地方でにわかに知名度が上がっているのですね。

 まあ、見所もそこそこあるし、蛇石などは天然記念物で、昔話にも語られています。また、茅ぶきの館は日本一大きな茅ぶき家屋として有名です。

 どんなガイドブックになるんだろうと・・・楽しみです。

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どちらも物足りなかった・・・中国映画「罪の手ざわり」、ルーマニア映画「私の、息子」

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 2本立てというのはあまり好きではないのだけれど、ちょうどそういうものがあったので見てきました。結論から言うと、まあ、よく作ってはいるけれども、双方ともちょっと物足りない映画でありました。なのでまとめて紹介です。

 「罪の手ざわり」のほうは、中国のバイオレンス映画です。オフィス北野が協力しているので、北野武が好きなジャンルと言うことになります。まあ、そこからはずれず、適当に人が死に、血しぶきがぶっ飛びます。背景は急送に成長する中国社会。もちろんそこには矛盾が山積みなのですが、「手ざわり」(邦題なんですが)にふさわしく、さらっと触れてるだけ。たぶん深く触れると、牢につながれてしまうなんていう事情もあるのでしょうが、あくまでもさらっとです。遠景に浮かぶ摩天楼であるとか、工場地帯であるとか、そういったことでにおわす程度になっています。ただし、殺人は容赦なく行われ、拳銃もどこでも手に入るような設定です。

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 もう一本、「私の、息子」は、自立できない息子と子離れできない母親の物語。ベルリンかなんかで賞とってます。しかしですねえ、30代と思われる大の大人が、ラストで自分のおこした事件について、わびることが「感動ですよ」的に描かれていて、まあ、先進国的な(と言うより先進国の端っこに仲間入りしたばかりのルーマニア的な)悩みであるわけで、感動ものとして描かれているような感覚には、違和感を覚えざる得ないんですね。この母親、それくらい息子に君臨している。これ、母親の過保護振りを、狂気として描いていたら、それなりに面白かったと思うんですが・・・。一番興味深かったのは、この息子の妻が、自分の夫の異常なほどの性的な潔癖さを母親に訴える場面です。ここは面白かった。あとはなんだか鼻につく演出で、いただけませんでした。

そんなことで、まあ2作まとめて取り上げさせていただきました。

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稲の苗

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 ほんとに前の話で恐縮なのですが、画像を整理していたら、苗の写真が出てきたので・・・。

 去年まで苗は共同で作っていたのですが、今年初めて、自分だけで作ってみました。 

 田植えは6月10日前後。こんな感じに育ちました。品種はコシヒカリ、念願かなって今年初めて作ることができます。今まではモミをまいてもみんな失敗で、アキタコマチしか作れませんでした。

 苗つくりは手抜き農法で、知り合いの池を利用し、有孔ポリをべた掛けしただけの簡単なもの。はいだり、かけたりは全くなく、風で飛ばされていないか、見回るだけでした。水は、池ですからほぼ一定の深さで心配ありません。我ながらいい場所を発見したと満足。べた掛けですからポールやら、何やら資材は全くいりません。また、6月に入ってから植える方法ですので、そんなに慌てて苗づくりをすることもありません。

 もともと昔はすべての作業が今より遅かったのに、機械化稲作の普及のおかげで、どんどん早くなってしまったわけです。こらは機械メーカー・農薬メーカーの策略にすぎず、作物の生理やらそういうことの結果そうなったのではないと思っています。稚苗植えがネックなんですね。

 もちろん、種もみの水つけも、谷川の流れに30日以上浸しました。苗が丈夫になるようです。草だらけの田んぼですが、いつもより生育がいいよう気がしています。さて、順調に収穫できますかどうか。

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