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2014年9月

芝平へ下見取材

 来年度に発行予定の、伊那芝平の取材に行ってきました。案内に頼んだのは、法華道の再生に取り組んでいる芝平出身の北原さん。それに一時そこに住んでいた方も同行願いました。車でさっと通ったことはありますが、じっくり探訪するのは初めて。
楽しみにしていたのでした。

 芝平は、昭和30年代に僻地として、行政による挙家離村の政策がとられた場所で、一度廃村になったのですが、その後、Iターンの人たちが入り込んで、また少しずつ離村しているような、そんな場所です。地図で見た感じで、一つの集落だと思っていましたが、
実際に丁寧に訪ねてみると、10程度の集落の集合体が芝平地区を形成しています。それぞれ、自然的な要因で隔絶しているような感じです。

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 その集落ごとに道祖神があり、家ごとの氏神様である「 」があり、観音堂も数ヶ所(「跡」になっているところもあった)ありました。また、諏訪へ抜ける古道もいい状態で残っていて、自然石の陽石が道祖神がわりに祀られていたりします。産業遺産のような
石灰焼きの窯跡も山中に残っていたり、飽きない地域になっています。分校跡も風情がありました。「芝平誌」という郷土文献も残っており、文章をまとめるのに苦労は無いと思います。さてがんばらねば。

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図書館での展示始まる

 まちミュー諏訪の信州わくわくガイドブックも、10冊目の発行を終え、いよいよ充実してきました。そこで、今年度の当初から協力を呼びかけていた図書館での展示が、茅野図書館から始まりました。

 年度始めのお願いとしては、巡回展+その図書館エリアでのミニツアーを企画しましたが、それそれの図書館の都合で、巡回というより秋の期間にそれぞれで実施となり、ミニツアーは当方の都合で(人手が足りない)見送りました。
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 しかし、茅野図書館では、小さなコーナーながら、こんなステキなPOPを作ってくださり、本当に感謝に耐えません。こういうきちんとした対応が地域の元気を呼び覚ましていくのですね。うれしい限りです。

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ゴジラ

 こんな映画も見に行くんだねぇ。というか、本当に面白かった。特にどうこう意味があるってわけではないんだけれど、楽しめるって言うところでは、一級品。リアルタイムではないにせよ、一応初代ゴジラの洗礼を受けている身としては、あの咆哮にしびれちゃうわけですね。まあ、相手役の怪獣がちょっと造形的にいまいちなんだけれど、怪獣プロレスとしてはなかなかのものだったし、何より、ゴジラは人間にはなんの遠慮も無くとにかく暴れて、まあ、ありていに言えば「スッキリしたぁ」つー感じ。

Gojira

 ゴジラのサイズがとにかくでかいしCGとは思えない、人入ってんじゃねえか的な動き。相手怪獣に対して最後はぶちぎれました感いっぱいの放射能吐き。戦いが終わって
力尽きて死んでしまったのかなと思わせて、実は復活。あ~面白かったけど、疲れたぁ~って感じで海に入り、帰っていく姿。どれもかっこよくて決まってるわけで、ハリウッドもすばらしいねぇ。日ごろ「ハリウッド映画だろぉ???}と小バカにしてるんだけれど
この分野だけは、シャッポ脱ぎます。去年のパシフィックリムもほんと面白かったしね。

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フルサトをつくる

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 「なりわいをつくる」という本を書いた著者の新作です。といってもそっちは読んでいないのだけれど、なんとなく脱力系なのはわかる、そんな感じです。いわゆる昨今の若者の田舎志向の指南書であるとともに、それがどういうものであるのかということが、わかる、そんな本です。
  最後のほうに書いてあるのですが、田舎暮らしをしようとすると、田舎暮らしの先輩から言われがちな言葉に、「骨を埋める覚悟はあるか」という言葉があります。これに対し、筆者は、そんな二者択一には意味が無いのではないか?というスタンスから、どうすればそんなところを軽く超えて、楽しい田舎暮らしができるかと言うところを考察しています。
こう書くと、なかなかスバラシイ本に聞こえると思いますが、私らの世代としては、ちょっと違和感を感じてしまう、そんな本になっています。

  というのも、現代社会の矛盾を何とかできる、カウンター的な社会を示せないという世代的な運命をまず、受け入れなければならないのです。そして、それゆえ、昨今の若者の「現状肯定:その中で楽しくやろうや」という極現実的な路線を、否定できないわけです。ゆえに、いやいやながらもその現実肯定路線に同意せざるを得ないという、非情なジレンマの中で、読んでしまったと言うこともあるでしょう。なんだか抽象的過ぎて分からなくなってきたので、具体的な話にすると、まあ、田舎にどっぷり浸かるのではなく、都会でおいしい仕事や、楽しい仲間とワイワイやりながら、疲れたら田舎に行って、できれば第2のアジトのような住まいを借りて、充電できたら、また情報がいっぱいあって刺激的な都会に戻って、おもしろおかしく暮らせればいいよね。そういう感じです。そのために、田舎に拠点的な住まいをシェアハウスとして作って、都会の友達と楽しみ方を、田舎にそのまま持ち込んで、都会から田舎に移ってきたIターンの人たちの「地域づくり」の活動が面白ければリンクして、話の合う、「面白い」人たちと交流し、楽しく暮らそうと言うわけです。

 今の若い人たちは・・・と言う言い方には語弊があることは承知の上で、そのあっけらかんとした、自自己中心的な物言いに、違和感を感じても、黙るしかないのです。
 これは、ただただ、私たち世代が、あるべき社会像を示せなかったと言うところに、責任があるわけで、アートだ、音楽だ、友達だ、とうつつを抜かしている…なんて口が裂けてもいえない私たちは、横でヘラヘラしながら、物分りの良い理解者のような顔をしているしかないのです。

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今井取材

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 岡谷市のガイドブックは近代化遺産と三沢地区の2冊を作り、3冊目は今井地区と言うことになりました。で、範囲が難しいのだけれど、大体、東堀あたりから、中山道沿いに塩尻峠の入り口あたりまでと言うことで、取材をしてみました。なんと言っても、御小休所がメインという感じだと思っていましたが、実際歩いてみると、見所満載で、ガイドブックを作るのは割と楽そうです。なかでも、今回見た中では十五社がすばらしく、
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  宙に浮いている長屋門風の舞屋や、四足の梶の葉の紋がやたらついている社殿など、非常に特徴的かつ歴史の重みをひしひしと感じられる地区でした。神明町の方には世界の太鼓博物館という、なんとも珍しい場所もあり、また、東堀のほうには、オーダーメードのケーキ屋さん、生坂じこみのおやき屋さんなども在り、バラエティもばっちり、中山道の大石という伝説まで加わって、とてもよいガイドブックになりそうです。

  追加の取材も楽しみです。

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奇跡の洋ナシ(笑):大豊作

 去年2~3個なって大喜びしていた洋ナシ。今年春先に、霜が直撃しなかったので、大事に袋がけして育てたのですが、なんと30個くらいもこってるじゃ無いですか。それもけっこう大きい。で、そろそろ何個か落ちたので、ちょっと収獲してみました。なんとなくいい香りで、ポロっと枝から取れたこともあり、たぶん樹で熟してると思い、
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   食べてみたら、まさに食べごろ。とってもおいしいのでした。去年の感じとは違って、立派な洋ナシ。こんなのが毎年食べられるなら、もう2~3本植えとくかってことになりますよね。いや~うれしい限りです。

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「ウェス・アンダーソンのお仕事」

 グランド・ブタペストホテルがなかなかの評判で、早速見に行き、一発でこの監督のファンになってしまった。たまたま機会があり、何作か見ることが出来た。基本はコメディなんだけれど、こう、強烈な作家性というか、一種のズレが全編に漂っているので、そういう意味で一度見たら忘れられない感じの監督だ。ハリウッドで撮りながら、カルト的な異端に陥ることなく、一風変わった作風でコンスタントに良質なものを撮るという、神業的な作業をやってのける。アメリカも捨てたもんじゃない。

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 このグランドブタペストホテルも、架空の国の架空のホテルが舞台。それでもなんとなく第2次世界大戦が起こる頃の東欧って感じ。たぶんオーストリアあたりの設定だと思う。で、物語は凄腕のホテルマンがお客の心をわしづかみしていて、そのお客の一人が、殺害(?)され、その謎を追うというサスペンス仕立てになっている。

   どうも殺害したのは家族みたいなのだけれど、そのあたりをそれなりに追っていく。映画的なちゃんとした筋もあり、スキーを履いて追い掛けるような山場も(なりゆきで追われる身にもなる)あったりして、娯楽作的な要素もふんだんに盛り込まれている。ほんとに久しぶりに面白い映画だった。それだけならまだしも、最後にクレジットで「シュテファン・ツヴァイクにヒントを得た」みたいなのが出る。ツヴァイクだよツヴァイク。この監督の懐の深さみたいなのが見えて、ますます好きになった。そう、タダの「娯楽作じゃないんだよ」と最後に言ってるわけ。


 この監督独特のシンメトリー画面がどこに出てくるかを、いくつあるのかなんてのを数えている人もいるかもしれない。それくらい、たくさんシンメトリー使ってるんだけど。それだけじゃない、魅力のある監督さんだ。
 

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某大手鉄道会社からオファーが

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 本日突然電話がかかってきて(まあ電話なんか突然かかってくるもんですが)、出てみたら東京の大手私鉄の広報の方。なんでも、私らの作った辰野塩尻の小野宿のガイドブックを偶然入手し、とても興味をもったとのこと。そして、10月に企画している小野へのバスツアーにて使用したいので数十部送って欲しいとのことでした。まあ、どうして手に入れたかも不思議でしたが、目にとまって使ってくれるとは2重にびっくりの出来事。

  さっそく用意して送りました。ついでに、長野で出しているもの数冊と、山梨の発売ガイドブック一覧表も送りました。考えてみれば、田舎のツアーを考えてそこに来る場合、修学旅行のパンフレットのようにいちいち作っていたら、経費的にも、そこに割く人数的にも合わないわけで、そんなものが市販であれば都合よい。


  で、探してみれば、大きな観光地ならそういうものはいくらでもあるけれど、小さなスポット的な場所だと、そういうものはないんですね。だって今度作ろうとしている、奈良井あたりでそういうものは出てないですよね。妻籠や馬篭くらいになるとあるかもしれないですけれど。
 

  これって、やはりインフラってことなのかなってつくづく思いました。こういうものが作ってあれば、それを使うという発想が旅行会社のほうに
出てくるわけです。そして、山梨のように、県内くまなく作ってあれば、旅行会社から見れば、使い勝手がいいわけで、まあ、企画を組むのはそればかりではないですが、
多少、よそと比べて有利になるわけです。旅行会社のためにガイドブックを作っているということではないですが、立派な隙間産業になってるのではと
ちょっと思いました。ほかも買ってくれるとうれしいですが・・・。

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富士見西山取材

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 このところ、忙しく取材攻勢なのですが、富士見の西山・木の間と若宮を取材してきました。ここはなんといっても、300年に一回のお祭りがある「お鍬様大明神」、石堂越えの堂ヶ平から移築した観音堂、お墓の下から湧き出ている感じの塩の水(しょうのみず)、ちょっと足を伸ばして白蛇様など、古い信仰の跡がいくつもある、とても面白いところです。
 

  また、若宮八幡には茅葺の立派な念仏堂もあるし、鎌倉街道の痕跡も割と明確に残っています。

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  さらには、百庚申や千鹿頭神社などもあり、歩きがいのある場所と言えるでしょう。いやあほんとにすばらしいです。富士見町は。

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今年の梅干し

 今年から、地主さんに借りている畑の一角を果樹園にしていいとの了解をもらい、いろいろな果樹を植えています。そこにもともとあった果樹も活かしていますが、そのうち、梅が今年大豊作。いつもは、無農薬でない梅を我慢して使っていますが、今年は無農薬の梅がたくさん手に入ったわけです。

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  で、梅酒、梅ジャム、ペーストと加工しましたが、最後に梅干を作りました。購入のものは6月初めごろ出回るので、そのころ漬けていましたが、今年は自家菜園もの、さすがに高地だけあり、7月終わりごろ熟し始めます。いつもだと、赤紫蘇が育たず、間に合わないのですが、この土地の梅には、ぴったり間に合いました。これ一つうれしいことでした。

 しかし、今年の夏は、雨続き。干すことが完全にはできず、ほとほと困った土用干しになりました。

 それでも、そこはそれなりに梅干になるわけで、まあ、こんな出来であります。

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詩吟で世界平和

 先日、富士見の木の間をちょこっと取材したときにうかがったお宅で、奥さんが詩吟をやっていて、詩吟で世界平和・・・みたいな発表会をやるということで、早速見てきました。

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 パソコンで編集した画面が、戦争の画像でなかなかリアルです。それに合わせて、戦争や平和のことをうたった短歌や俳句を、詩吟風にして語るという催しで、岸壁の母風のものや、特攻隊についてのものや、どちらかというと、人情ものの世界でした。

 しかし、途中で、玉砕とか、戦いに敗れたとかちょっと軍国的な表現などもあり、ちょっとひやっとしましたが、それなりの取り組み、敬意を表したいところです。同じ町内で、こんな事に取り組んでいる人がいることは、なかなか感動でした。

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リアリティのダンス

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同名の映画が封切られることで、プチ注目されている80代の映画監督の自伝です。映画のほうも自伝風のものになっているようです。非常に興味深い内容になっていて、厚い本ですが、結構読めました。

この監督、私は知らなかったのですが、「カルトムービーの父」と呼んでもいいような、濃~い映画をいろいろと作っております。今回、代表作と言われる「エル・トポ」と言うものをDVDで鑑賞しましたが、いやはやはちゃめちゃなストーリーで、一気にファンになっちゃいました。

さて本の方ですが、まあ、そういう方なので、若い頃から、人より何歩も前を行くような奇抜な行動をしまくりで、ほとんど武勇伝といっていいような内容です。パフォーマンスの走りといっていいでしょう。また、パントマイムも相当な実力だったようで、そなどの創世記を走り抜けたと言っていいような実績もつんでいます。何より交友関係がものすごい感じです。アンドレ・ブルトンなどともニアミスしています。時代はシュールレアレズムの真っ最中、そしてその波をしっかり受けた、そんな世代です。

 しかし、その幼少期は結構悲惨です。父親は、チリの小さな港町で商売をする共産党員です。「男はこうでなければ」と いう考えに凝り固まっていて、麻酔なしで歯の治療を受けさせたり、我慢させるために殴ったりと、乱暴な教育方針で育てられました。父親は時の独裁政権を倒そうと、暗殺の思いを漏ったりしますが、もちろん実現は出来ません。スターリンが好きな、家庭でも独裁的な父親です。

かたや、そういう押さえつけるような環境、かたや表現するべきもので溢れている自我。そんな中で、発散する快楽を覚え てしまった・・・といったところでしょうか?

 後半、少し、カウンセラカウンセラーとしての活動の話が多くなりますが、映画、演劇、マンガと好奇心のままに活躍する彼の、半生(もう80代なのでほとんど一生なんですが)が、うらやましいくらいのタッチで語られていきます。

  で、これを原作とした映画の方も観てきました。映像と言うもので見るとまた、すばらし

 い展開になっていて、ちょっと筋が飛躍気味ですが、色彩と心理、表情や演出がかみ合わさ 

 れた独特の世界を表出していました。こういう人たちは、自分の中に収めきれない、一種の  

 「過剰」を吐き出すだけで、芸術になってしまうんでしょうねぇ?才能の無いものとして

 は、ねたましささえ感じます。

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