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リアリティのダンス

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同名の映画が封切られることで、プチ注目されている80代の映画監督の自伝です。映画のほうも自伝風のものになっているようです。非常に興味深い内容になっていて、厚い本ですが、結構読めました。

この監督、私は知らなかったのですが、「カルトムービーの父」と呼んでもいいような、濃~い映画をいろいろと作っております。今回、代表作と言われる「エル・トポ」と言うものをDVDで鑑賞しましたが、いやはやはちゃめちゃなストーリーで、一気にファンになっちゃいました。

さて本の方ですが、まあ、そういう方なので、若い頃から、人より何歩も前を行くような奇抜な行動をしまくりで、ほとんど武勇伝といっていいような内容です。パフォーマンスの走りといっていいでしょう。また、パントマイムも相当な実力だったようで、そなどの創世記を走り抜けたと言っていいような実績もつんでいます。何より交友関係がものすごい感じです。アンドレ・ブルトンなどともニアミスしています。時代はシュールレアレズムの真っ最中、そしてその波をしっかり受けた、そんな世代です。

 しかし、その幼少期は結構悲惨です。父親は、チリの小さな港町で商売をする共産党員です。「男はこうでなければ」と いう考えに凝り固まっていて、麻酔なしで歯の治療を受けさせたり、我慢させるために殴ったりと、乱暴な教育方針で育てられました。父親は時の独裁政権を倒そうと、暗殺の思いを漏ったりしますが、もちろん実現は出来ません。スターリンが好きな、家庭でも独裁的な父親です。

かたや、そういう押さえつけるような環境、かたや表現するべきもので溢れている自我。そんな中で、発散する快楽を覚え てしまった・・・といったところでしょうか?

 後半、少し、カウンセラカウンセラーとしての活動の話が多くなりますが、映画、演劇、マンガと好奇心のままに活躍する彼の、半生(もう80代なのでほとんど一生なんですが)が、うらやましいくらいのタッチで語られていきます。

  で、これを原作とした映画の方も観てきました。映像と言うもので見るとまた、すばらし

 い展開になっていて、ちょっと筋が飛躍気味ですが、色彩と心理、表情や演出がかみ合わさ 

 れた独特の世界を表出していました。こういう人たちは、自分の中に収めきれない、一種の  

 「過剰」を吐き出すだけで、芸術になってしまうんでしょうねぇ?才能の無いものとして

 は、ねたましささえ感じます。

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