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「インドクリスタル」 話題の小説

 篠田節子・・・って知りませんでした。「女たちのジハード」どこか砂漠の物語で、ハードボイルドかな、くらいの認識。で、ラジオで高橋源一郎がずいぶん勧めていたので、読んでみました。

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 で、余りにもすごい小説だったので、驚きました。さまざまな勢力が闊歩する、インドの田舎に、通信機器で使うクリスタルを探しに行くビジネスマンの物語です。その形態をとりながら、日本の現状、世界の現状を暗喩的に描いているんです。そう、たとえば、NGOが欧米のエリートが思い込みの激しさで運営しているとか、インドの過激派は、インドのお金持ち層の出身で、欧米への留学経験があるような富裕層のボンボンだとか、そして、誰もが、この社会は小手先の改革では、問題は解決されず、根本的な「ちゃぶ台返し」的な大改革が必要であると思っていることとか。  
深い部分もさらっと触れています。

 全体的にもスリリングな中に、そういった世間一般にそれなりに理解されているものに対して批判や風刺をなげかけていて、これ日本の作家が書いたもの?というような疑問さえ浮かんできそうです。とにかく面白いです。

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