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「リスボンに誘われて」地味だがピカ一の映画

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 この映画、予告編を見て、とても興味を持っていました。中年というより、熟念に差し掛かった主人公がふとしたきっかけで、ポルトガルの歴史とかかわり、それに引きずられるようにリスボンへ、半ば衝動的に出かけてしまい・・・。なんだかよくわからないのですが、
非常に惹かれました。

 で、実際観た感想は、すばらしいの一言です。もともと原作は読んでいたので、あらかたのことはわかっていたのですが、ポルトガルが、第2次世界大戦が終わった後まで、全体主義の独裁国家で、1970年代に革命が起こり、民主化されたなどということは、露ほども知らずに来たからということもあります。その歴史を知るだけでも、価値がありました。

 また、原作者は、哲学の教授ということで、あちこちに「人生とは・・・」「生きるとは・・・」という問いのようなものも散りばめられてもいます。その構成もよかったのですが、主人公がリスボンへ謎を追って訪れたことで、「退屈」な人間から「魅力的な」人間に代わっていき、リスボンで知り合った女医と、ラブストーリーをつむぐまでになっちゃうのです。このへんが大人向けの、渋い物語として、通の鑑賞に堪えるものになっています。

 哲学者の書いた小説というと、エーコの「薔薇の名前」を思い浮かべますが、あそこまで重厚でない分、エンタティメントとして楽しめるものになっています。ラストシーンも若い男女の恋愛もの映画のラストシーンに並ぶほどの、迫力と演技力で、魅せられました。大人の渋さです。

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