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2015年7月

「あん」は河瀨監督の会心の作

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 樹木希林の最後の作品などという、ネットで流れているうたい文句に誘われて見に行ってきました。お話は、ハンセン病のおばあさんが、一度、客商売をやってみたくて、どら焼き屋に就職してあんこを煮るというものです。

 過去がありそうなどら焼き屋店長を永瀬正敏がいい味で好演しています。自堕落な生活・・・実際に監督はさせたそうですが・・・酒におぼれて、あんこも作らず、業者から購入したで済ませています。

 河瀨監督の好きな、玄人好みの難解さや、なんだかよくわからない設定などは、姿をひそめ、世相を映している風な登場人物に、ハンセン病という社会問題を、上手にマッチさせて、丁寧な描写による芸術性や、シーンへのこだわりを究極まで追い求める姿勢を貫いています。

 会心の一作といっていいでしょう。欧米の評価は取れないでしょうが、国内でのセールスに結びつく貴重な作品になりました。おめでとう・・・ですね。

 

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サプライズ

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 今日の朝、いつものようにヒツジの見回りに行ったところ、放牧場になんだか黒い小さいのがはねている・・・えっ、仔ヒツジ!? なんとなんと、全くのノーマーク状態で仔ヒツジが生まれたんですね。

 前にも一回こういうことがあったんですが、5月でした。今回は7月。種が付いたのは2月と思われます。そういえばオスが脱走して・・・・でもメスの発情期は終わってるはずと・・・油断していました。この時期ヒツジは草をたっぷり食べて太るのと、そんなことは思いもよらないので、全くのノーマーク。いやはやびっくり。文字通り、うれしい悲鳴です.

  この子(母)、羊毛コンテストで受賞した子なんですよね。余計に驚きました。毛質も良く、おなかに赤ちゃんがいたとは・・・。

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向山雅重民俗資料館

 伊那に住む友人に、フットパスガイドブックを作るのに、どこかおすすめの場所はないかと聞いたところ、宮田村の向山雅重民俗資料館が面白いよ、一日居ても飽きないよという言葉をもらいました。長野県のあちこちを取材で調べていると、そのあちこちで向山雅重という名前が出てきていて、どういう方なんだろうと、思っていました。

 ちょうどいいので、長谷村の取材の帰りに、分杭峠まわりで寄ってみました。

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 図書館と併設されている施設で、こじんまりとしたいい資料館でした。だいたいの功績みたいなものはここでよくわかるようになっています。長野県の民俗ならばこの方…という方なんですね。また三澤勝衛の教育的な手法の影響も強く受けている方です。

 そして、とんとん拍子で話が進み、教育委員会の協力を得て、宮田村の北割南割のガイドブkックとともに、作ることが決まりました。まあ、自分で忙しくしてるんだから仕方ないですが、忙しいです(笑)。

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藪原祭り

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 先日、木祖村藪原宿の取材の一環で、藪原祭りというのを見物しました、もともと江戸時代に藪原に住んでいた医師が、京都に修行に行った際に、祇園祭をみて、それを持ちこんだものといわれています。

 祭りは、宵祭りとして牡と牝の獅子頭が載った山車を曳いて、宿場町を練り歩くというメインのものと、夜に舞を奉納すること、翌日の本祭りに、山車のお練りと神輿を担いだり、天狗が町中を歩いたりという形で、今は「田舎」になってしまった藪原の、かつてのにぎわいを思い起こさせる優雅なものです。

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 特に牡牝の獅子が行きかう「寄せ合い」という、一種の獅子舞(一応、お互いにアピールするらしい)が非常に見ごたえのある、なかなかの祭りです。

 諏訪よいてことか、茅野どんぱんとか、まあ富士見にもある、行政主導の昭和の時代に始まったような祭りとは、一線を画する、こういった祭り、本当はほしいところです。とはいっても、藪原祭りも京都から導入したものなんですが・・・・なんか違う、伝統みたいなものが漂っていました。

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山奥の集落が崩壊していく

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 限界集落という言葉があります。このところ、長野県内のそう呼ばれると思われる場所に、ガイドブックの取材に入っているのですが、どの地域というのがわかってしまうとあまりうまくないので、多少設定を変えた話にします。  

  ある地域は、南信のもともと30戸ほどの集落。○○という花の名所として、一時期有名になり、その季節にはイベントもあって、10年ほど前には結構にぎやかにやっていました。その後、お祭りをになった年代が次第にいなくなり、空き家も増えて、人がいないと○○の株も盗掘され、そうこうするうち、集落には、90代のおばあちゃんと、50代の夫婦の2軒しか家がなくなってしまったんです。そこの分教場(もちろん廃校)について取材したんですが、、50代のほうに電話でお話を聞いていて、ちょっと琴線に触れるような話になった時、「あいたたた、急に腹痛が・・・またあとでかけてくれ」という、わかりやすい芝居で電話を切られてしまいました。

  もうひとつ。北信の山間の小さな集落でのこと。そこにある神社が、建物が県の有形文化財、お祭りが無形文化財になっていました。お祭りというのは、△△の一斗樽を、神社がある険しい岩の上に持ち上げ、そこで振る舞うといったもの。しかし、やはり担う人の高齢化により、重いものを岩の上に持ち上げるという作業ができなくなり、集落から、「無形文化財から外してくれ」という申し出を出したそうです。  この二つにとどまらず、あちこちの取材の過程でこういう話は山ほど聞かされます。限界集落というものは、徐々にというより、ある日突然に、崩壊集落になってしまうようです。町内では、そこまでの場所はまだ存在しないと思いますが、県内の山間地は、そんな村であふれています。ガラガラと崩れる音が、聞こえてきそうな感じです。

 ガイドブックが、ある土地を紹介するもの・・・から、そのムラがあったことを証明するもの・・・にかわってきているような、そんな状況が、今の長野県の山間部に、広がっています。

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ゆらりゆらゆら「白河夜船」

 久しぶりの映画です。またまた安藤サクラ主演で、最近安藤さんの映画にはまってますから、勇んで見に行きました。白河夜船ってもともと「知ったかぶり」という意味だと初めて知った感じです。この映画では、よく使われる「ぐっすり寝込んでしまう様」で、使われていますが・・・。

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 まあ、映画は、ほんとにユラユラ揺れている小舟の中で、ゆっくり寝てしまったような、そんな映画で、とっても心地よかったです。実際、ほんとに寝てしまったのかもしれません(笑)。安藤さんのいつものリアリティのある演技は影をひそめ、アンニュイな雰囲気を上手に醸し出していて、何とも不思議な映画でした。

 このふたり、「家族のくに」では兄妹の役でしたが、井浦新が森本レオのような雰囲気の不倫野郎の無責任体質を、非常にうまく表現していて、芸達者二人で、とても上質な空間を作り出してくれていて、う~~んと、大人が唸る恋愛映画の秀作になってました。そういう意味で、とてもよかったですね。

 

 

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