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山奥の集落が崩壊していく

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 限界集落という言葉があります。このところ、長野県内のそう呼ばれると思われる場所に、ガイドブックの取材に入っているのですが、どの地域というのがわかってしまうとあまりうまくないので、多少設定を変えた話にします。  

  ある地域は、南信のもともと30戸ほどの集落。○○という花の名所として、一時期有名になり、その季節にはイベントもあって、10年ほど前には結構にぎやかにやっていました。その後、お祭りをになった年代が次第にいなくなり、空き家も増えて、人がいないと○○の株も盗掘され、そうこうするうち、集落には、90代のおばあちゃんと、50代の夫婦の2軒しか家がなくなってしまったんです。そこの分教場(もちろん廃校)について取材したんですが、、50代のほうに電話でお話を聞いていて、ちょっと琴線に触れるような話になった時、「あいたたた、急に腹痛が・・・またあとでかけてくれ」という、わかりやすい芝居で電話を切られてしまいました。

  もうひとつ。北信の山間の小さな集落でのこと。そこにある神社が、建物が県の有形文化財、お祭りが無形文化財になっていました。お祭りというのは、△△の一斗樽を、神社がある険しい岩の上に持ち上げ、そこで振る舞うといったもの。しかし、やはり担う人の高齢化により、重いものを岩の上に持ち上げるという作業ができなくなり、集落から、「無形文化財から外してくれ」という申し出を出したそうです。  この二つにとどまらず、あちこちの取材の過程でこういう話は山ほど聞かされます。限界集落というものは、徐々にというより、ある日突然に、崩壊集落になってしまうようです。町内では、そこまでの場所はまだ存在しないと思いますが、県内の山間地は、そんな村であふれています。ガラガラと崩れる音が、聞こえてきそうな感じです。

 ガイドブックが、ある土地を紹介するもの・・・から、そのムラがあったことを証明するもの・・・にかわってきているような、そんな状況が、今の長野県の山間部に、広がっています。

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