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2016年8月

苗木城へいってきました

 現在ガイドブックを岐阜の東濃といわれる地域で作り始めています。岩村という街並み保存で有名な城下町、その岩村の城、恵那から瑞浪にかけての土岐川沿いコース、の三ケ所を手掛けています。で、その次に、中津川の苗木城をやろうと思っているので、下見に行ってきました。苗木城というのは、中津川のはずれの苗木というところにあった、苗木藩という小さな藩の持っている城です。

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 苗木藩は一万石の藩ですが、遠山氏という、もともとこの地方を戦国時代から治める豪族が、江戸時代に一度の改易もなく、治めていました。私も、「十三人の刺客」という映画で、ちらっと出てきたのを、架空の藩だと思っていたくらい、知りませんでした。

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 で、この苗木藩の苗木城というのが、実に個性的な城で、前々からチェックを入れていたのですね。実際に、訪れてきて、江戸時代の藩の多様性を知るとともに、地形を生かした城造りの極意を知ったのでした。

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 なんといっても、中津川近辺に多い、巨石、巨岩を非常にうまく利用したもので、資料館ができているのですが、そこにある再現模型も素晴らしく、とにかく驚きの連続でした。戦国時代の山の館がそのまま、江戸時代を通した政治の場になってるのですね。また、遺構がかなりの精度で残っておるのです。これも、市街地になってしまった中津川より離れた土地に建っていたが故の、奇跡です。なによりも、その天守があった場所からの眺めがものすごい。眼下に木曽川が流れ、雄大な恵那山を正面に、一度行ってみることをお勧めします。はとバス来ていたよ。

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「土の城 指南」

 どんな世界でも、かじってみないことにはわからないことってありますよね。今回は、「城」についてです。まあ、一般には、このあたりだと松本城(日本で13しかない、昔のままの天守閣なんですよ)があるので、石垣があって、堀があって、ああいったものというイメージです。が、どうも実際には、ああいう「城」は、「城」というものの最終形態らしいのです。

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 もともと、豪族などが住むためには、居館というものがあり、ごく特殊な例を除いて、城には住んでいなかった。では、「城」って何? 城というのは、住むものではなくて、戦うために作られた「陣地」とか「基地」と呼ぶべきものなんですね。そんなもともとの「城」は、石垣などという面倒くさいものではなく、土を、盛ったり、掘ったりして作ったんです。そんな陣地ですから、さっと作るし、さっと去る。永続性はあまり問題にならないわけです。

 このところ、取材で山城跡を見に行くことが多いんですが、まさにそういう感じ。子供のころ作った、森の中の秘密基地のやたら大規模なもの・・・なんです。そんな土の城をどうやって鑑賞(?)するかが書いてある本。目からうろこです。戦国時代は、いかに近寄る者を効率よく「殺すか」に重点が置かれていたということ。そしてそれが次第に、見せる城、威厳を表すものに変化してきて、姫路城とか、松本城とか、そういう風になったわけです。まあ、そのあたりの変化の過程も、筑年代によって変わっているわけで、それを見ることも、蘊蓄の傾け様があるんですが・・・。

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日本石仏協会

 今年から日本石仏協会という団体に入りました。で、夏のセミナーみたいなのがあったので、ちょうど青春18きっぷもあるし、出席してみました。場所は巣鴨の大正大学というところ。2日間は出かけられないので、日帰りで一日目に参加しました。石仏関係の報告がメインかなと、タカをくくっていったのですが、これがとっても面白い。

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 第一講は、肥前の特徴的な石造物の話で、独特の形の六地蔵塔、肥前狛犬(これ今人気らしいです)、ちょっとデフォルメされたような形の肥前鳥居となかなか面白い。第2講は梵字の日本への伝承というちょっと専門的の話で眠くなったというのが正直なところ。

 第3講は、佐野賢治さんという、神奈川大学の日本常民研究所の所長をやられた民俗学の方のお話。虚空蔵菩薩が専門なのだけど、宮崎アニメに言及する、ユニークなお話と、一日飽きずに満足した、セミナーでした。やっぱり時々はこう言う話を聞きに来なきゃいけないな思った次第です。

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