« 北陸の丸岡城へ行ってきました。 | トップページ | お飾り »

チリの闘い

 ひっさしぶりに、ガチガチの硬派映画を見てきました。それにしてもフィルムがよく残っていた・・・。ほとんど奇跡のようなドキュメンタリーです。

Yjimagevoh1s8nm

 お話は、三部作になっていて、第一部が「ブルジョワジーの叛乱」、二部が「クーデター」、三部が「民衆の力」となっています。選挙によって社会主義政権が生まれたチリで、アジェンダがどういう社会を作ろうとしていたか? そしてそれを露骨につぶそうと介入してくるアメリカ帝国主義。それに対して階級的に分断していたチリの国民がどのように思い、対処してきたのか? とにかく、今見てみると、わかりやすい介入と、そこまでするのという「アメリカ」の大国覇権主義が見事に描かれています。

 もちろんクーデターというのは、軍部、あの悪名高きピノチェトが指揮を執って起こされたのですが、このフィルムも、監督がたぶん亡命したんでしょうね。衝撃的なシーンは、クーデターまでしか残ってない感じで、すんごいのは、二部までです。ピノチェトを倒す闘いは描かれていません。三部はちょっと気抜けした感じですが、アジェンタを支持する国民が、国内経済が、国際的な反共経済封鎖などの影響で立ち行かなくなり、次第に自立していく過程を描いています。

Yjimages3rm5a26

 これはこれで、これからの世界の行く末を暗示していますが・・・。偶然ってことでしょうね・・・これは。今の時代、国単位でも、経済状況や国のあり方をコントロールできなくなってきて、この民衆的な自立さえも、不可能になってきつつありますが・・・。まあ、」限られた地域での自立が唯一残された道かも知れません。

 それにしても、本番のクーデターの前に、余興のようなクーデターがあって、アジェンタも、たぶん自分の政権はこれによって倒されるという予感を十分持っていたと思います。それでも、法の中での革命を信じていたのでしょう。権力を持ち続けるには、ある程度の暴力装置を持っていないと・・・などという考えを持つこと自体、彼にとっては恥ずべき行為だったんだと思います。しかし、それがない政権はもろい。

 私も、アジェンダが殺されたことは知ってはいましたが、空爆で、大統領官邸をボコボコにされて、その空爆によってなくなったことまでは知りませんでした。象徴的ですね。アジャンダの最後は。こういう映画、地上波で上映してほしい。

|
|

« 北陸の丸岡城へ行ってきました。 | トップページ | お飾り »

映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/397928/68961826

この記事へのトラックバック一覧です: チリの闘い:

« 北陸の丸岡城へ行ってきました。 | トップページ | お飾り »