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昭和世代の学びなおし「格差と序列の日本史」「歴史をつかむ技法」

 先日、なにげなくラジオを聞いていたら、小学校の教科書に載っていた(中学だったかもしれないが)足利尊氏の肖像画が、実は、全く違っていたという話をしていた。猛者ひげを生やし、ざんばら髪で、いかにも時代の革命児といった風のあの絵ですが、これが何とその家臣、高師直のものらしい。そんな感じの、歴史の定説をひっくり返す様々な事象を学びなおしてみようと読んでみたのがこの本、2冊。

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 一つは、歴史を知るには、細かい事象や年号よりも、ざっとつかんだ「流れ」が大事という本。そして事象のネーミングはほとんど後世の歴史家が行っていて、例えば、鎖国とか、老中とかいう言葉も、その時代には使われていなかったということなどを教えてくれる。網野史観とか司馬史観とかそういうものにも、惑わされないようにするっていうことなども面白かった。もちろん網野史観はすっごく大事なんだけれど。

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 はい、そしてもう一つがこの本。格差社会が叫ばれている今だからこそ面白い本。日本史の長い流れの中で、格差とか序列というものが、歴史を動かす原動力になっていたという事実が明らかにされます。まあ、人間の欲望とか、そういったものは、「なにくそ」みたいなものから出てくるわけで、ある意味正しいこと。現在の格差というものも、その視点から読み変えれば、克服すべきものと、流していいものとがあるわけで、そこら辺を見極めるっていうのも、歴史を学ぶ意義であるわけだ。う~~ん納得。2冊とも同じ著者で、かため読みがおすすめです。

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