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2017年9月

花祭りの里 古戸

 ガイドブックとは、直接関係はないのですが、このところ、石仏の調査で、三遠南信(愛知県の北東部・静岡西北部・南信州の接するところ)によく出かけます。先日も、愛知県の東栄町の方地峠という峠道を探索しに出かけました。

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 役場で、紹介された、古戸という集落の初澤さんという方にご案内をお願いしたところ、(ひじり会という都市農村交流の団体をやっておられる方なんですが)副会長の佐々木さんという方も、一緒に待っていてくれました。古戸というのは、有名な花祭り発祥の地といわれる集落で、今でこそ国道がすぐ横を通っていますが、昔は山また山のかなりの奥地でした。それゆえ、いろいろなものが残っているのです。峠の上まで、軽トラで送っていただき、私が下り、お二人が下から登ってくるという形で、ちょっと申し訳ないような感じで行いました。

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 探していた石造物は見つかりませんでしたが、名著「花祭り」の著者、早川孝太郎が「折柴の塚」の中に書いていた通りの、塚の跡が当時のまま残っていて、感動ものでした。峠のお地蔵さまも見事で、峠道らしい風情の道がしっかりと残っていて、とっても満足。それとともに、この地域の人たちの暖かさに感じ入りました。ほんとに親切なんですよ~。

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 これが、折芝の塚の跡。描写通りにならんでいました。その昔、行者の女房が行き倒れた場所だそうです。

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松原諏訪神社の御射山祭

 報告が遅くなりましたが、懸案の松原諏訪神社の御射山祭を見てまいりました。松原諏訪神社というのは、小海町の松原湖の湖畔にある神社で、規模は小さいですが、諏訪大社と同じように、上社と下社が、湖を挟んで、諏訪のようにあるんです。そう松原湖(諏訪湖に比べればごくごく小さい)を諏訪湖に見立てて、神社が配置されているのです。また、湖の周り、上社から下社に向かう道沿いに、子安社やら、山宮やら、弁財天などが軒並みならんでいる、一大信仰霊場(?)なのですね。

 で、ここで、諏訪大社にもある御射山祭が行われます。歴史的には、諏訪大社ができてすぐあとくらいに、建立されたと思われるので、それなりに古い行事です。時の朝廷から、諏訪大社の倣っていろいろな神事をするようにとの、お達しも残ってるとかいないとか。そのためもあり、かなり本格的にお祭りは行われます。

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 そして、「古式ゆかしき」神事や行事が、昔の形を残しているんです。まず、子供たちが集まってきて、のぼりや旗を持って山の上にある、御射山原と呼ばれる、祭りの会場へと走っていきます。これは、御狩のお祭りだったころに名残りで、子供たちが「勢子」を模していると考えられています。結構な山道、かつ長いので大変は大変。

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 そして、たどり着くのがこの場所、上社と下社の穂屋があり、奥の方には、こんな祠も飾られます。

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 子供たちは、ここに一晩泊まって、翌日山の神などを回ったり、神事を行ったりしてから、お祭り終了となるのです。そこの部分は来年見に来る予定です。うちの集落で、同じ御射山祭をやっているので、その対比が面白く、本格的な行事に感動して帰ってきました。

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